さ行
-
最少養分律(さいしょうようぶんりつ)とは、植物の成長が特定の最も不足している養分によって制限される法則を指します。これを理解することで、効率的な肥料管理が可能になります。
-
サイトカイニン(さいとかいにん)とは、植物ホルモンの一種で、細胞分裂や成長、老化の抑制などに関与する物質です。栽培や組織培養で重要な役割を果たし、特に植物の成長促進や品質向上に利用されます。
-
最小容水量(さいしょうようすいりょう)とは、土壌が保持できる最小限の水分量を指します。これを下回ると、植物が必要とする水分を十分に吸収できなくなります。
-
採種圃(さいしゅほ)とは、優良な種子を収穫するために特別に管理された農地のことです。種子の質を高めるために、環境条件や栽培方法が厳しく管理されます。
-
細菌病(さいきんびょう)とは、植物が細菌によって引き起こされる病気の総称です。症状にはしおれ、斑点、腐敗などがあり、作物の収量と品質に影響を与えます。
-
催芽(さいが)とは、種子が発芽するのを促すために、特定の環境条件を整える手法です。水、温度、酸素などを調整して発芽率を高めます。
-
挿し木(さしき)とは、植物の茎や枝を切り取り、土や水に挿して新しい植物を育てる方法です。手軽に増やせるため、初心者にもおすすめです。
-
砂耕栽培法(さこうさいばいほう)とは、砂を培地として使用する栽培方法で、養液を供給して作物を育てる手法です。土壌病害のリスクが低く、管理がしやすい特徴があります。
-
作土(さくど)とは、作物を育てるために整備された土壌のことを指します。肥料や水分を適切に保持し、作物の成長をサポートします。
-
作付面積(さくつけめんせき)とは、農作物が栽培される土地の総面積を指します。収穫量や収益に直接影響を与える重要な指標です。
-
作型(さくがた)とは、作物の栽培方法や栽培時期を指し、地域や気候に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。適切な作型選びは収穫量や品質を左右します。
-
蒴果(さくか)とは、成熟すると内部の種子が飛び出す乾燥果実の一種です。例として、ケシやナスの果実が挙げられます。
-
在来品種(ざいらいひんしゅ)とは、その地域に古くから育てられてきた農作物の品種を指します。地域の気候や土壌に適応し、特有の風味や栄養価を持つことが特徴です。
-
細胞壁(さいぼうへき)とは、植物の細胞を囲む堅固な外層で、細胞の形状を保ち、保護する役割を果たします。主にセルロースで構成されています。
-
最大容水量(さいだいようすいりょう)とは、土壌が保持できる最大限の水分量を指します。これを超えると水は排水され、植物に利用されません。
-
栽植密度(さいしょくみつど)とは、一定の面積に植えられる植物の数を指します。適切な栽植密度を保つことで、作物の生育が促進され、収量が最適化されます。
-
サンクガーデン(さんくがーでん)とは、土地を低く掘り下げた形状の庭園のことです。雨水を効果的に利用し、乾燥地域での植物栽培に適しています。
-
砂礫(されき)とは、砂と小石が混ざった土壌のことを指します。水はけが良く、通気性が高いため、一部の作物栽培に適しています。
-
莢(さや)とは、豆類や果実が成長する際に種子を包み込む部分のことです。主にエンドウ豆やソラマメなどの豆類で見られます。
-
殺虫剤(さっちゅうざい)とは、植物に害を及ぼす昆虫を駆除するための薬剤です。農作物の保護に使用され、収穫量の確保や品質向上に役立ちます。
-
雑種強勢(ざっしゅきょうせい)とは、異なる品種や系統の植物を交配して得られる雑種が、親よりも成長が早く、収量や抵抗力が優れる現象を指します。
-
殺菌剤(さっきんざい)とは、植物に有害な菌や病原体を殺すために使用される農薬の一種です。病害の予防や治療に効果的で、野菜や果樹など様々な作物で使われます。
-
サッカー(さっかー)とは、植物の親株の根元や茎から新しく生え出す小さな芽や子株のことです。主に果樹やバラなどの園芸植物で見られます。
-
挿し穂(さしほ)とは、植物の一部を切り取り、それを土や水に挿して新しい個体を育てる方法です。主に果樹や花卉類で使われ、簡単に増やすことができます。
-
挿し床(さしどこ)とは、植物の挿し木を行うために準備された場所や土壌のことを指します。挿し木が根を出しやすい環境を提供します。
-
挿し接ぎ(さしつぎ)とは、植物の接ぎ木方法の一つで、異なる植物の枝や茎を接合して新しい植物を作る手法です。耐病性や成長促進を目的としています。
-
挫止現象(ざしげんしょう)とは、植物の成長が途中で停止する現象を指します。主に栄養不足や環境ストレスが原因で発生します。
-
三倍体(さんばいたい)とは、通常の2倍体の染色体数に加えて、もう一組の染色体を持つ生物のことを指します。種なし果物の栽培に使われることがあります。
-
散播(さんぱ)とは、種子を広範囲にばらまく方法を指します。この方法は、均一に種をまくために用いられ、手間が少ないのが特徴です。
-
三相分布(さんそうぶんぷ)とは、土壌中の固体、液体、気体の3つの状態がどのように分布しているかを示す概念です。植物の成長に重要な影響を与えます。
-
酸性土壌(さんせいどじょう)とは、土壌のpH値が7未満で、酸性の特性を持つ土壌のことを指します。この土壌では、一部の植物が育ちにくくなります。
-
三小葉(さんしょうよう)とは、3つの小さな葉が一つの葉柄から生える形状のことを指します。主に豆類の植物で見られます。
-
サブソイラー(さぶそいらー)とは、深耕機の一種で、土壌を深く耕して硬い層を破壊し、排水性を向上させる農機具です。湿害防止や根の成長促進に役立ちます。
-
出穂(しゅっすい)とは、稲や他の穀物が成長し、穂が茎から外に現れる過程を指します。
-
シードプライミング(しーどぷらいみんぐ)とは、種子を発芽前に水分や化学物質で処理することで、発芽を促進する技術です。発芽率と均一性を向上させます。
-
シードパン(しーどぱん)とは、種子を発芽させるために使用する浅いトレイのことを指します。均一な発芽環境を提供し、苗の育成をサポートします。
-
シードテープ(しーどてーぷ)とは、均等に間隔を空けて種子が配置されたテープ状の資材です。種まきが簡単になり、均一な発芽を促進します。
-
シード・バーナリ型(しーど・ばーなりがた)とは、植物が発芽するために低温処理が必要な種子のタイプを指します。特定の気象条件下での栽培に適しています。
-
GMO(じーえむおー)とは、遺伝子組み換え作物のことを指します。遺伝子を改変して、作物の特性を強化したり、新たな機能を付与したりします。
-
CEC(しーいーしー)とは、土壌の陽イオン交換容量のことを指します。土壌が養分を保持し、植物に供給する能力を示す重要な指標です。
-
実生苗(じっしょうなえ)とは、種子から育てた苗のことを指します。対義語として、接ぎ木を行って育てた接ぎ木苗(つぎきなえ)があります。
-
市場(しじょう)とは、農産物を競売する場所や機関のことを指します。生産者が市場に農産物を持ち込み、卸業者や小売業者が競売で購入する仕組みです。
-
敷きワラ(しきわら)とは、植物の根元や土壌の表面にわらを敷くことで、土壌の乾燥を防ぎ、雑草の成長を抑える農業技術です。特に夏場に効果的です。
-
自給的農家(じきゅうてきのうか)とは、経営耕地面積が30アール未満で、農産物販売金額が年間50万円未満の農家のことを指します。家庭の消費を主な目的としています。
-
四季なり性(しきなりせい)とは、1年を通じて複数回果実を収穫できる植物の特性を指します。この性質を持つ植物は、季節に関係なく持続的に果実を生産します。
-
四季咲き性(しきざきせい)とは、1年を通じて複数回花を咲かせる植物の特性を指します。この性質を持つ植物は、特定の季節に限定されずに花を楽しむことができます。
-
師管(しかん)とは、植物の中で養分を運ぶ管のことを指します。この管は、根から吸収した栄養素や光合成で作られた糖分を全体に運ぶ重要な役割を果たします。
-
直まき(じかまき)とは、種を直接畑や庭にまく方法のことを指します。これは、苗を育ててから移植する方法とは異なり、手間が少なく初心者にも取り組みやすい栽培方法です。
-
自家不和合性(じかふわごうせい)とは、植物が自分自身の花粉で受粉しても種子を作れない現象です。これは、植物が遺伝的多様性を維持するための仕組みで、主に果樹類で見られます。
-
自家受粉(じかじゅふん)とは、植物の花粉が同じ花または同じ植物の別の花に受粉することを指します。種子の生産が安定しやすい特徴があります。
-
シェード栽培(しぇーどさいばい)とは、植物を日陰や遮光ネットを使用して育てる栽培方法です。短日植物の花芽分化を促すために資材を用いて遮光を行い、短日条件を作り出します。
-
地植え(じうえ)とは、植物を鉢やプランターではなく、直接地面に植える方法を指します。自然の環境で育てるため、植物がより健全に成長します。