鋤床層(すきどこそう)

鋤床層とは

鋤床層(すきどこそう)とは、主に水田などで、作土の下部に形成される比較的緻密な土層です。
耕起や代かき、機械走行などの影響を受け、上部の作土より透水性が低くなる場合があります。

「犂底盤」「耕盤」などの名称が使われる場合もありますが、硬盤という言葉は農地のさまざまな緻密層に使われるため、完全な同義語として扱わない方が安全です。

水田での鋤床層の役割

水田では、作土下に透水性の低い層があることで、灌水した水が急速に地下へ失われるのを抑える場合があります。

この性質は水稲栽培では有効に働くことがありますが、鋤床層が厚い、非常に緻密である、畑作へ転換するといった条件では、水や根の下方移動を妨げる要因になる場合があります。

したがって、鋤床層は「あるほど良い」「ない方が良い」と一律に評価できません。
利用する作物と水管理によって意味が変わります。

鋤床層の深さ

鋤床層が形成される位置は、耕起深、土壌、栽培履歴、農業機械の走行などによって異なります。
「地表から約20cm」と固定して定義することはできません。

土壌断面を掘り、硬さや根の分布、土色、水分状態などを確認して位置を判断します。

鋤床層と心土

心土は通常の耕起で攪拌される作土より下の土層を指します。
水田では作土と心土の間に鋤床層が存在する場合があります。

心土全体が鋤床層ではありません。

畑地化するときの注意

水田を畑作へ転換する場合、透水性の低い鋤床層が排水を妨げることがあります。
必要に応じて心土破砕やサブソイラーの利用を検討します。

破砕すれば必ず排水できるわけではありません。
暗渠排水や排水路など、水の排出先まで確認します。

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