べた掛け・防草・作業シート

べた掛け・防草・作業シート

べた掛け・防草・作業シートとは

べた掛け・防草・作業シートでは、
作物を保護するためのべた掛け資材、
雑草の生育を抑える防草シート、
農作業や資材保管などに使用するクロスシートやターポリンなど、
農業現場で利用される各種シート類を紹介しています。

これらは見た目が似ていても、目的と必要な性能が異なります。

作物を覆う資材では通気性、透水性、透光性、保温性などが関係します。
防草用途では遮光性、雑草の貫通に対する強さ、耐候性、施工方法などが問題になります。
養生・作業用途では防水性、強度、耐摩耗性、耐候性などが選定条件になります。

「シートだから同じ用途に使える」と考えるのは適切ではありません。

農業で作物や施設、地表などを覆う資材については
被覆資材も参照してください。

べた掛け資材

べた掛け資材は、
作物や畝を面状に覆って生育環境を調整したり、
低温、霜、風、害虫や鳥などによる被害を軽減したりするために使用します。

代表的な資材には
不織布、
寒冷紗、化繊ネットなどがあります。

保温・防霜だけでなく、防風、防虫、防鳥、
遮光、
遮熱、
初期生育の安定などを目的として使われる場合があります。

製品によって透光性、通気性、透水性、重量、保温性などが異なります。
高温期に保温性の高い資材を長期間被覆すると、
高温障害や蒸れにつながる場合があります。

べた掛け資材は「霜よけ専用品」ではありません。

防草シート

防草シートは、主に地表への光を遮ることで、
雑草の発生後の生育や地上部への伸長を抑えるための資材です。

不織布タイプ、樹脂織物タイプなどがあり、
素材や構造だけで防草性能が決まるわけではありません。
遮光性、繊維密度、厚み、雑草の貫通に対する抵抗性、
耐候性、透水性、施工状態などによって結果が変わります。

また、防草シートは雑草を枯らす資材ではありません。
端部、重ね部、固定穴、切り込み、破損部分などから
雑草が伸びる場合があります。

チガヤ、スギナ、ハマスゲなど、
地下部から強く再生する雑草がある場所では、
シートの種類だけでなく施工前の雑草管理や端部処理も必要です。

マルチにも雑草抑制を目的とする製品がありますが、
マルチは主として作物を栽培する畝や株元の地表管理に使用されます。
防草シートとは用途や施工方法が同じではありません。

養生・農作業に使用するシート

農業現場では、作物を栽培するための被覆資材とは別に、
収穫物や農業資材の一時的な雨よけ、
作業場所の養生、泥よけ、荷物の保護などにもシートが使用されます。

代表例がクロスシートやターポリンです。

クロスシートには
ポリエチレン製の織布へ
ラミネート加工を施したものなどがあり、
一般にブルーシートと呼ばれる製品もこの系統に含まれます。

ターポリンは、繊維基布へ合成樹脂を積層・被覆した複合シートです。

これらは防水性や強度を重視した製品が多く、
通気性を必要とするべた掛け資材や、
長期の雑草管理を目的とした防草シートとは設計思想が異なります。

クロスシートやターポリンを作物用被覆資材の代用品として扱わないでください。

シート類の固定・補修・展張

べた掛け資材、防草シート、マルチ、各種作業シートは、
資材本体だけで性能が決まるわけではありません。

風によるめくれ、端部からの雑草侵入、固定部からの破れなどは、
固定方法や施工状態によって発生します。

シート押さえ、杭、補修材、展張・巻取り機器などは、
使用するシートの材質、厚み、設置場所、風、土質などに合わせて選定します。

シート類を選ぶときの考え方

最初に「何を防ぐ、または何を改善するためのシートなのか」を決めます。

べた掛けなら、保温、防霜、防虫、防風、遮光など、
必要な機能によって適する資材が変わります。

防草なら、対象となる雑草、使用年数、歩行や摩耗の有無、
透水性、施工場所、端部処理まで確認します。

養生や作業用シートでは、
防水性、耐候性、強度、重量、固定方法、使用期間を確認します。

商品名や色だけで用途を判断しないでください。
同じ種類のシートでも、規格によって性能は大きく異なります。

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