養液栽培・栽培環境機器とは
養液栽培・栽培環境機器では、養液栽培に使用する栽培システム、培地、栽培槽、ベンチ、洗浄機器、人工光源、栽培管理・生産管理システムなどを紹介しています。
養液栽培は、土壌を栽培基盤として使用せず、作物の生育に必要な水と肥料成分を含む培養液を根域へ供給して栽培する方法です。
固形培地を使用しない水耕と、ロックウール、ヤシ殻、パーライトなどの固形培地を利用する固形培地耕などがあります。
土壌条件の影響を受けにくく、根域への水分・養分供給を管理しやすいことが特徴ですが、養液栽培そのものが天候の影響をなくすわけではありません。
太陽光を利用する施設では、日射量、気温、湿度、根域温度などの影響を受けるため、換気、暖冷房、遮光、灌水などの環境管理と組み合わせて運用します。
養液栽培
養液栽培では、作物、栽培方式、培地、原水の水質などに応じて、培養液の供給量や濃度、EC、pHなどを管理します。
水耕、固形培地耕、循環式、かけ流し式など方式によって必要な設備や管理方法は異なります。
設備を導入すれば自動的に多収・高品質になるわけではありません。
原水の水質、排液管理、根域の酸素状態、培地特性、停電・ポンプ停止時の対策、洗浄や衛生管理まで含めて栽培システムを設計する必要があります。
人工光源
施設園芸では、LEDなどの人工光源を、太陽光を補う補光や、光周性を利用した日長・開花調節などに使用します。
また、太陽光を利用せず人工光と空調設備によって栽培環境を管理する人工光型植物工場でも、栽培用光源が重要な設備となります。
人工光源は、単に明るさだけで選定するものではありません。
作物や目的に応じて光量、光質、照射時間、照射範囲、設置距離、消費電力、発熱、耐環境性などを確認する必要があります。
栽培管理・生産管理システム
栽培管理・生産管理システムは、圃場・ハウス、作付、農作業、農薬・肥料、収穫・出荷などの情報を記録・共有・集計するためのソフトウェアやクラウドサービスです。
生産履歴やトレーサビリティに必要な記録、GAP関連の記録、作業進捗、労務、収量などの管理を支援する製品もあります。
なお、栽培管理・生産管理システムと、温度・湿度・CO₂濃度などを計測して換気窓、暖房機、カーテン、灌水設備などを動作させる環境制御システムは役割が異なります。
環境制御設備については「温室機器・ハウス設備機器」も参照してください。