か行

  • 寒肥(かんひ)とは、冬季に施す肥料のことです。寒い時期に施肥することで、土壌中でゆっくりと栄養分が分解され、春の成長期に植物が必要とする養分を供給します。

  • 乾熱殺菌(かんねつさっきん)とは、高温で乾燥した環境を利用して、病原菌や害虫を殺菌する方法です。土壌や農作物の消毒に用いられます。

  • 岸根栗(がんねぐり)とは、日本で古くから栽培されている栗の品種の一つです。甘くて大粒の実が特徴で、栗ご飯やお菓子などに使われます。

  • カントリーエレベーター(かんとりーえれべーたー)とは、収穫された穀物を一時的に保管し、乾燥・調整・出荷する施設のことです。農家にとって効率的な穀物管理が可能です。

  • 乾土効果(かんどこうか)とは、土壌の乾燥状態が植物の成長に与える影響のことです。適度な乾燥は根の成長を促進し、過剰な乾燥は植物の成長を阻害します。

  • 寒地(かんち)とは、冬季に非常に寒冷な地域を指します。この地域では、農作物の栽培に特別な工夫が必要です。

  • 完全花(かんぜんか)とは、雄しべと雌しべの両方を持つ花のことです。この花は自家受粉が可能で、植物の繁殖に有利です。

  • 間接肥料(かんせつひりょう)とは、植物が直接利用できる形ではなく、土壌の微生物が分解してから植物に供給される肥料です。土壌の健康を保ちます。

  • 乾生木(かんせいもく)とは、乾燥した環境で育つ木のことを指します。水分が少ない場所でも成長できる特性を持っています。

  • 潅水チューブ・灌水チューブ(かんすいちゅーぶ)とは、農作物に水を効率よく供給するためのチューブ状の灌水システムです。作物の根元に直接水を届け、効果的な水管理が可能です。

  • 灌水・かん水(かんすい)とは、農作物に必要な水を供給する作業のことです。適切な灌水は作物の健全な成長に不可欠です。

  • 環状剥皮(かんじょうはくひ)とは、木の幹や枝の周囲の皮を一周剥がす作業です。果樹の成長を調整するために行われ、実の品質向上や収量増加を目指します。

  • 完熟堆肥(かんじゅくたいひ)とは、充分に分解・熟成された有機物質の堆肥です。植物に安全に使用でき、土壌の改良に役立ちます。

  • 間作(かんさく)とは、主作物の間に別の作物を植える農法です。土地の利用効率を高め、多様な収穫を得ることができます。

  • 寒高冷地(かんこうれいち)とは、冬季に非常に寒冷で、標高が高い地域のことを指します。農作物の栽培には特別な工夫が必要です。

  • 緩効性肥料(かんこうせいひりょう)とは、肥料の成分が徐々に溶け出し、長期間にわたって作物に栄養を供給する肥料のことです。効率的な栄養管理が可能です。

  • 慣行栽培(かんこうさいばい)とは、一般的に広く行われている農業の栽培方法です。化学肥料や農薬を使用して、効率的に作物を生産します。

  • 環境制御(かんきょうせいぎょ)とは、農作物の育成に適した温度、湿度、光量などの環境条件を管理・調整することです。これにより、安定した収穫量と品質が確保されます。

  • 還元分解(かんげんぶんかい)とは、有機物が微生物や化学的プロセスによって分解され、より簡単な物質に変化することです。これにより、土壌中の栄養素が再利用されます。

  • 換気(かんき)とは、室内や温室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることです。これにより、温度や湿度を適切に保ち、植物の健全な成長を促します。

  • とは、冬季に畑の土を耕す作業のことです。これにより土壌が凍結と解凍を繰り返し、柔らかくなり、春の作物栽培に適した状態になります。

  • 稈(かん)とは、イネ科植物の茎のことです。特に穀物や牧草の茎部分を指し、収穫後には飼料や堆肥として利用されることがあります。

  • カロテン(かろてん)とは、植物に含まれる天然の色素で、ビタミンAの前駆体です。特にニンジンやカボチャに多く含まれ、健康に良いとされています。

  • 過りん酸石灰(かりんさんせっかい)とは、植物の成長に必要なリン酸を供給するための肥料です。特に土壌の改良と作物の収量向上に効果があります。

  • 刈り払い機(かりばらいき)とは、草や雑草を効率よく刈り取るための機械です。農作業や庭の手入れで広く使われており、電動式やエンジン式があります。

  • 仮支柱(かりしちゅう)とは、農作物が成長する際に一時的に使用される支柱のことです。特に若い苗や柔らかい茎を支えるために使われ、植物の成長をサポートします。

  • 加里(かり)とは、植物に必要な栄養素であるカリウムのことです。カリウムは植物の成長を助け、病害虫に対する抵抗力を高める役割を果たします。

  • 花蕾(からい)とは、植物が花を咲かせる前のつぼみの状態を指します。これは、花が完全に開く前の成長段階であり、植物の発育過程で重要な役割を果たします。

  • カラーリーフ・プランツ(からーりーふ・ぷらんつ)とは、葉の色が美しく、多様な色彩を持つ観葉植物のことです。庭や室内の装飾に使われ、四季を通じて楽しめます。

  • 可溶性りん酸(かようせいりんさん)とは、水に溶けやすいりん酸化合物です。植物に必要な栄養素であり、主に肥料として使用されます。

  • 花木(かぼく)とは、美しい花を咲かせる樹木のことです。観賞用に庭や公園に植えられ、四季折々の花を楽しむことができます。

  • 花房(かぼう)とは、植物の枝先に複数の花が集まって咲く部分を指します。花房は花の集合体であり、美しい外観を提供します。

  • 花弁(かべん)とは、花の一部で、花の美しさを引き立てる色鮮やかな部分です。花弁は花の形を作り、受粉を助ける役割を果たします。

  • 花柄(かへい)とは、花を茎や枝に繋げる部分を指します。花柄は花に栄養を運び、花を支える重要な役割を果たします。

  • 果柄(かへい)とは、果実を茎や枝に繋げる部分を指します。果柄は果実に栄養を運び、果実を支える重要な役割を果たします。

  • 花粉(かふん)とは、植物の雄しべから放出される微細な粒子で、受粉のために必要です。花粉は風や昆虫によって雌しべに運ばれ、受精が行われます。

  • 株分け(かぶわけ)とは、植物の根元を分けて新しい株を作る増殖方法です。これにより、植物の増殖が容易になり、健康な株を維持できます。

  • 株間(かぶま)とは、農作物を植える際に各株の間に設ける間隔のことです。適切な株間は植物の成長を促進し、病害虫の発生を抑制します。

  • 株立ち(かぶだち)とは、一本の根元から複数の茎が立ち上がる状態を指します。この状態は特に観賞植物や果樹などで見られ、見た目や収穫量に影響を与えます。

  • 株(かぶ)とは、植物の地上部分と地下部分が接する部分を指します。主に茎や根が集まる部分で、植物の成長や栄養供給に重要な役割を果たします。

  • カチオン(かおちん)とは、正の電荷を帯びたイオンのことで、土壌中で栄養素の吸着や交換に重要な役割を果たし、作物の成長に影響を与えます。

  • 果皮(かひ)とは、果実の外側を覆う皮のことです。果皮は果実を保護し、乾燥や病害虫から守る役割を果たします。

  • 過繁茂(かはんも)とは、植物が過剰に茂りすぎる状態のことです。過繁茂になると、光や風の通りが悪くなり、病害虫の発生が増える可能性があります。

  • カバープランツ(かばーぷらんつ)とは、土壌を覆い保護するために栽培される植物のことです。雑草抑制や土壌浸食防止、土壌の肥沃化に役立ちます。

  • 鹿沼土(かぬまつち)とは、栃木県鹿沼市で採れる軽石状の土壌改良材です。通気性や排水性が良く、観葉植物や花卉類の栽培に適しています。

  • 活着(かっちゃく)とは、移植された植物が新しい環境で根をしっかり張り、正常に成長を始めることを指します。この過程が成功すると、植物は健康に育ち続けます。

  • 褐色根腐病(かっしょくねぐされびょう)とは、植物の根が褐色に変色して腐る病気です。主に土壌中の病原菌によって引き起こされ、植物の成長を阻害します。

  • 花柱(かちゅう)とは、植物の雌しべの一部で、柱頭(ちゅうとう)を支え、花粉管(かふんかん)が胚珠(はいしゅ)に向かって成長する通路を提供する部分です。

  • 家畜ふん堆肥(かちくふんたいひ)とは、家畜の糞を発酵させて作られる有機肥料のことです。土壌の改善と作物の栄養補給に役立ちます。

  • 花托(かたく)とは、花の基部にある構造で、花弁や雄しべ、雌しべを支える役割を持ちます。花の中心部で重要な支えとなります。

  • 家族労働報酬(かぞくろうどうほうしゅう)とは、農業経営において家族が提供する労働に対して支払われる報酬のことです。家族の労働価値を金銭的に評価し、農業経営の収支を明確にします。

  • 過石(かせき)とは、過リン酸石灰の略称で、リン酸を豊富に含む肥料のことです。植物の根の発育を促進し、花や実の成長に重要な役割を果たします。

  • 化成肥料(かせいひりょう)とは、窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素を化学的に合成して作られた肥料のことです。植物の成長を促進するために使用されます。

  • 下垂性(かすいせい)とは、植物の茎や枝が重力の影響で垂れ下がる特性を指します。この性質を持つ植物は、垂れ下がるように成長し、観賞用としても人気があります。

  • 花穂(かすい)とは、植物の花が密集して集まっている部分のことです。多くの花が穂状に集まり、一つの大きな花のように見えるのが特徴です。

  • 花芯(かしん)とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべが集まっている部分を指します。花の生殖器官が集まる重要な場所です。

  • 芽条変異(がじょうへんい)とは、植物の新芽や枝が突然変異を起こし、形や色、成長特性が変わる現象です。この現象は、植物の多様性や品種改良において重要な役割を果たします。

  • 花序(かじょ)とは、花が茎に集まって咲く配置や形のことを指します。花の並び方や配置により、植物の特徴が現れます。

  • 花糸(かし)とは、花の雄しべを支える細長い部分のことです。花粉をつけた葯(やく)を支える役割を果たし、受粉に重要な役割を果たします。

  • 果菜類(かさいるい)とは、食用に果実を収穫するために栽培される野菜のことです。例として、トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどがあります。果実部分が食用となるため、栽培には特別な手入れが必要です。

  • 仮根(かこん)とは、根のように見えるが、本来の根とは異なる構造のことを指します。主にコケ植物やシダ植物で見られ、植物を固定し、栄養分や水分を吸収します。

  • 花崗岩砂礫(かこうがんされき)とは、花崗岩が風化してできた砂や小石のことです。農業では土壌改良材として使われ、排水性や通気性を向上させます。

  • 花梗(かこう)とは、個々の花を支える茎の部分を指します。具体的には、花とその下に位置する葉や茎をつなぐ短い茎状の部分です。

  • 果梗(かこう)とは、果実と枝をつなぐ茎の部分のことを指します。果梗は果実が成熟するまで支え、養分を供給する重要な役割を果たします。

  • 花茎(かけい)とは、花序(かじょ)全体を支える茎の部分を指します。花序とは、複数の花が集まって咲く構造のことで、花茎はその花序を支える役割を果たします。

  • がく割れ(がくわれ)とは、花や果実の萼(がく)が割れてしまう現象のことです。カーネーションやバラなどの観賞用植物でよく見られ、花の美観や品質に影響を与えます。

  • 隔年結果(かくねんけっか)とは、果樹が一年おきに多くの果実をつける現象のことです。豊作の年と不作の年が交互に訪れるため、収穫量が安定しにくくなります。

  • 萼(がく)とは、花の一部で、花びらの外側に位置し、つぼみを保護する役割を持つ構造です。花が咲くと、花びらを支える役目も果たします。

  • 可給態養分(かきゅうたいようぶん)とは、植物が容易に吸収できる形態の養分のことです。土壌中で植物が必要とする栄養素が、この形態で存在することで、植物の健全な成長が促進されます。

  • 花冠(かかん)とは、花の中心にある雄しべや雌しべを囲む花弁が形成する部分を指します。花冠は、花の形や色を決定し、受粉を助ける役割があります。

  • 花芽分化(かがぶんか・はなめぶんか)とは、植物が成長過程で花を形成するために、茎や枝の先端に花芽が分化する現象のことです。この過程が順調に進むことで、花や果実が正常に育ちます。

  • 化学肥料(かがくひりょう)とは、工業的に製造された肥料で、植物の成長に必要な栄養素を供給します。窒素、リン、カリウムなどの成分が含まれており、作物の生長を促進します。

  • かいよう病(かいようびょう)とは、植物の葉や茎、果実に病斑が生じる病気の一種で、細菌や真菌によって引き起こされます。主に果樹や野菜に被害を与え、収穫量や品質に悪影響を及ぼします。

  • 塊根(かいこん)とは、植物の根が肥大し、栄養を貯蔵するために発達したものを指します。ダイコンやニンジンがその代表例で、食用や薬用として利用されます。

  • 塊茎(かいけい)とは、地下に栄養を蓄えるために肥大した茎のことを指します。ジャガイモやサツマイモがその代表例で、食用として広く栽培されています。

  • カイガラムシ(かいがらむし)とは、植物に寄生して栄養を吸収する害虫の一種です。特に果樹や観葉植物に被害を与え、植物の成長を阻害し、時には枯死させることもあります。

  • 開花調節(かいかちょうせつ)とは、作物の花が咲く時期を人為的に調整する技術のことです。これにより、収穫時期をコントロールし、市場の需要に応じた安定供給が可能になります。特に果物や花卉で重要な手法です。

  • 寒冷地(かんれいち)とは、年間を通じて気温が低く、冬季には積雪が多い地域のことです。寒冷地では特定の作物の栽培に適した工夫が必要です。

  • 寒冷紗(かんれいしゃ)とは、植物を寒さや直射日光から守るために使用されるネット状の資材です。寒冷紗を利用することで、植物の成長を助けることができます。

  • 管理機(かんりき)とは、農作業を効率化するための小型農機具です。主に土壌の耕作や雑草の除去、施肥などに使用されます。

  • 観葉植物(かんようしょくぶつ)とは、葉の形や色を楽しむために栽培される植物のことです。室内の装飾や空気清浄効果があり、育てやすく人気があります。

  • 冠毛(かんもう)とは、植物の種子に生える毛のことです。冠毛は種子の散布を助ける役割を果たし、風に乗って遠くまで運ばれることができます。

  • 潅木(かんぼく)とは、低木とも呼ばれ、高さが数メートル以内の木のことです。潅木は庭園や防風林として使われることが多く、果実や花を楽しむこともできます。

  • 乾腐病(かんぷびょう)とは、フザリウム菌によって引き起こされる、植物の根や茎が乾燥して腐る病気です。特にタマネギで多く見られ、収穫量を減少させます。

  • 近郊園芸(きんこうえんげい)とは、都市の近くで行われる園芸活動のことです。新鮮な野菜や果物を都市部に供給するために重要な役割を果たします。

  • 切り接ぎ(きりつぎ)とは、台木(だいぎ)と穂木(ほぎ)の茎を斜めに切り、切り口を合わせて接合する接ぎ木技術の一つです。