耕運(耕うん・耕耘)とは
耕運(こううん)とは、田畑の土を耕し、土を起こす、砕く、混ぜる、ほぐすなどして、播種や定植などの作業を行いやすい状態に整える作業です。
農業技術資料では「耕うん」と表記されることが多く、「耕耘」と書かれる場合もあります。
鍬などによる手作業のほか、ロータリー、プラウ、耕うん機、トラクターなどを使用します。
作業内容は使用する機械や作業機によって大きく異なります。
耕運と耕起の違い
「耕運」と耕起は、農業現場では意味が重なって使われることがありますが、完全な同義語として扱うのは適切ではありません。
耕起は土を掘り起こしたり反転させたりする作業を中心に表し、耕うんは土を起こす作業に加えて、砕土や混和などを含めた土壌の耕作作業として使われることがあります。
用語の範囲は資料や機械分野によって異なるため、名称だけではなく実際の作業内容で判断します。
代表的な耕運方法
ロータリーを使うロータリ耕では、回転する爪によって土を切削し、砕土や混和を行います。
播種床や定植床をつくりやすい反面、土壌水分や作業速度、回転数によって土の砕け方や耕深が変わります。
プラウによる反転耕では、土を反転させながら起こします。
ロータリ耕とは土の動かし方が異なり、作物残さや有機物の鋤込み、比較的深い深耕などに利用されます。
表層だけを浅く耕す方法や、通常より深く耕す方法もあります。
必要な深さは作物、土質、作土の厚さ、圃場の排水性などによって変わります。
土壌水分と耕運
雨の直後など、粘質な土壌が過湿な状態で無理に耕運すると、土を練ったり、大きな土塊をつくったりする場合があります。
仕上がりだけでなく、その後の土壌構造にも影響します。
反対に、強く乾燥して硬くなった土へ小型耕うん機を深く入れようとすると、機械が急に前進するダッシングなどの危険があります。
硬い土では最初から深く耕さず、機械の取扱説明書に従って作業します。
耕運の深さを決める考え方
深く耕せばよいわけではありません。
根域、作土深、土壌断面、排水条件を確認して耕深を決めます。
同じ深さで機械作業を繰り返している圃場では、耕された層の下部が締まっている場合があります。
排水不良や根の伸長障害が疑われる場合は、単に耕深を変更するのではなく、土壌診断や土壌断面の確認も行います。
耕運と中耕の違い
中耕は、作物の生育期間中に条間や株間などの表層土を浅く耕す作業です。
作付け前に圃場全体を耕す作業とは目的や作業時期が異なります。
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