測定機器・工具・農具・作業用品とは
測定機器・工具・農具・作業用品では、
農業現場で栽培環境や作物・土壌の状態を確認する測定機器と、
植付け、施肥、散布、収穫、運搬、
施設の施工・補修などに使用する農具・工具・作業用品を掲載しています。
測定機器には、気温・地温・相対湿度、
土壌や培地の水分、pH、
EC、Brix、
気体濃度、葉緑素や
SPAD値に関連する指標などを測定する機器があります。
施設園芸では、これらの値を環境制御、
灌水、施肥、換気、生育診断などの判断材料として利用します。
農具・作業機器には、移植器、施肥器、マルチ穴あけ器具、スコップ、鍬、鎌、
農作業椅子、収穫台車、農業用運搬車、梯子・脚立、機械工具などがあります。
手袋、マスク、作業用衣類など、作業者を保護する用品もこの分類で扱います。
測定機器
作物がしおれていても、根域が乾燥しているとは限りません。
過湿による根傷みでも似た症状が現れます。
水分測定値だけで判断せず、根の状態、温度、日射量、
灌水履歴などを組み合わせて確認します。
農業用の測定機器は、栽培状態を数値化し、変化を比較・記録するための道具です。
測定対象、位置、方法、時間帯が変われば、同じ圃場でも値が変わることがあります。
継続比較では測定条件をできるだけそろえます。
施用・散布・農具
植付け、施肥、除草、散布などでは、
同じ作業でも作物、株間、
畝幅、土壌条件によって適する器具が変わります。
作業速度だけでなく、作物を傷めないか、必要な位置や量で作業できるかを確認して選定します。
収穫・運搬・作業負担軽減
収穫や圃場内運搬では、作業姿勢と移動距離の両方が作業負担に影響します。
農作業椅子や収穫台車は、座った状態で行う管理・収穫作業や、
収穫容器を作業位置の近くへ置く用途に使用します。
収穫物や資材を圃場内で運ぶことを主目的とする場合は、
農業用運搬車が対象です。
近年は電動式に加え、作業者を追従する機体や、自律走行機能を備えた運搬ロボットも利用されています。
工具・高所作業・作業用品
施設の施工・補修では、切断、締結、穴あけなどの作業内容に適した工具を使用します。
回転工具、切断工具、高所作業では、作業速度より安全条件を優先します。
手袋、マスク、作業衣類は、暑熱、紫外線、粉じん、汚れ、薬剤などへのばく露を減らすために使用します。
農薬の調製・薬剤散布に使用する防護具を、
一般作業用の手袋やマスクだけで代用できるとは限りません。
農薬ラベルの被害防止方法を確認し、指定されたマスク、手袋、保護眼鏡、防除衣などを使用します。
測定機器を使用するときの注意点
表示された数値が安定していることと、その数値が正しいことは別です。
測定原理、測定対象、校正状態、使用条件を確認して評価します。
- pH:
土壌、原水、培養液、給液、排液では測定条件が異なります。
土壌では抽出方法、溶液では温度なども確認して比較します。 - EC:
水や土壌溶液、培養液などの電気伝導度を示します。
個々の肥料成分の濃度や養分バランスを直接測定する指標ではありません。 - 水分:
体積含水率は土壌・培地中に含まれる水の量を体積割合で表す指標です。
pF値や水分張力は、水が土壌・培地に保持されている強さの側面を示します。
同じ「水分」の測定でも意味は異なります。 - Brix:
屈折式では試料の屈折率からBrix値を求めます。
果汁では糖以外の可溶性成分も値に影響するため、Brixを糖そのものの含有率と同一視しません。 - 葉緑素計:
SPAD値などは葉色や葉緑素量に関連する光学的な指標です。
測定値だけから窒素施肥量を一律に決めることはできません。
経時変化を比較する場合は、同じ機器、測定方法、採取位置、時間帯など、
可能な範囲で条件をそろえて記録します。
測定器を更新する場合は、旧機器と新機器を同じ対象で一定期間比較すると、
機器差によるデータのずれを確認しやすくなります。
校正や点検が必要な機器は、
メーカーが指定する標準液、基準器、ゼロ調整、センサー点検などの手順に従います。
センサーの劣化や汚れも測定誤差の原因になります。