日射量とは
日射量とは、太陽から地表や施設内へ到達する放射エネルギーを表す際に使われる言葉です。
農業では、作物が受ける光環境の把握、施設内環境の管理、灌水制御などに利用されます。
ただし、「日射量」という言葉は、ある時点の日射の強さを示す瞬時日射と、一定時間の日射エネルギーを合計した積算日射量の両方を指して使われることがあります。
数値を扱う場合は、単位と測定期間を確認することが重要です。
瞬時日射と積算日射量
- 瞬時日射:ある時点の単位面積あたりの日射の強さ。kW/m²やW/m²などで表します。
- 積算日射量:一定時間に単位面積へ到達した日射エネルギーの合計。MJ/m²などで表します。
例えば施設園芸の日射比例灌水では、日射センサーで測定した値を積算し、設定した積算日射量に到達した時点で灌水を開始する方法が利用されています。
農業における日射量の利用
日射は光合成や葉温、蒸散などに関係するため、施設園芸では重要な環境要素の一つです。
- 日射比例灌水の開始判断
- 遮光・遮熱設備の制御
- 補光設備の運転判断
- 施設内外の日射環境の記録
- 作物の生育・収量データとの比較
日射比例灌水での注意点
日射量が多くなると作物の蒸散や吸水が増える傾向がありますが、日射だけで必要灌水量が決まるわけではありません。
作物、生育段階、温度、湿度、根域量、培地の保水性、1回灌水量、排液率などによって適切な設定値は変わります。
また、ハウス外の日射量とハウス内で作物が実際に受ける日射量は、被覆材の種類、汚れ、遮光資材、骨材などによって異なります。
異なる圃場やセンサーの設定値を比較する場合は、センサー設置位置や単位も確認する必要があります。
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