栽培ベンチとは
栽培ベンチとは、ビニールハウスや温室などの施設園芸で、育苗トレーや鉢物、栽培槽などを地面から離して設置するための架台・栽培棚です。
育苗、花卉・鉢物栽培、養液栽培、イチゴなどの高設栽培に利用され、作業しやすい高さに栽培面を設けることで、中腰作業の軽減や作業性の向上を図ることができます。
構造には固定式のほか、ベンチを左右や一定方向へ動かして必要な場所だけに通路を確保する移動式・ロータリー式、栽培槽を載せる高設ベンチ、底面から給水する底面給水・プールベンチなどがあります。
用途によって、エキスパンドメタルなどの網状棚、パイプ架台、給水トレー、栽培槽などを組み合わせて使用します。
栽培ベンチの主な種類
- 固定式ベンチ:構造が比較的単純で、育苗・鉢物・花卉など幅広い用途に使用されます。
- 移動式・ロータリーベンチ:必要な場所に通路を設けることで、施設内の栽培面積を有効に利用できます。
- 高設ベンチ:イチゴなどの栽培槽を作業しやすい高さに設置し、管理・収穫作業の負担軽減を図ります。
- 底面給水・プールベンチ:トレーやベンチ上に給水し、鉢底から吸水させる方式で、鉢物や育苗などの灌水省力化に利用されます。

栽培ベンチを選ぶ際のポイント
栽培ベンチは高さや大きさだけでなく、作物、栽培方式、灌水方法、積載荷重、施設内の通路計画を含めて選定する必要があります。
特に培地や鉢に十分な水を含んだ状態では重量が大きくなるため、ベンチ本体の耐荷重や脚部の安定性を確認します。
底面給水やプールベンチでは、ベンチの水平精度や排水性が悪いと給水量にばらつきが生じるため注意が必要です。
また、温室内は高湿度となり、肥料を含む水や培養液に接触する場合もあるため、使用環境に適した耐食性を持つ材料や構造を選びます。
移動式ベンチでは栽培面積を増やせる一方、作業・点検・避難に必要な通路を確保できる配置とすることが重要です。
栽培ベンチ取り扱いメーカー・代理店
| 製造・発売元 | 製品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| トミタテクノロジー株式会社 | ムービングベンチ | 温室内の栽培ベンチ搬送・移動に対応する省力化・自動化システム |
| 矢崎化工株式会社 | 固定ベンチ | 作業しやすい高さに農作物を設置する固定式ベンチ 高さ・長さのオーダー対応 |
| 矢崎化工株式会社 | 移動式ベンチ(ロータリーベンチ) | 積載部分を移動させて必要な場所に通路を確保し、施設内の栽培面積を有効利用 |
| 矢崎化工株式会社 | 高設ベンチ | イチゴなどの高設栽培向け 栽培槽を作業しやすい高さに設置 |
| 矢崎化工株式会社 | 栽培棚(大・小) | 育苗・花卉などに使用できる組立式栽培棚 |
| 明和株式会社 | シードベンチ | トレー置き・育苗棚・作業台などに使用できる折りたたみ式ベンチ |
| ツノダハウス株式会社 | 各種栽培ベンチ | ローラーベンチ、アングルベンチ、底面給水方式ベンチ、プールベンチなどを設計・施工 |
| 株式会社大仙 | リフティング式いちご栽培システム | 栽培ベンチを上下可動させ、作業高さの調整と施設空間の有効利用を図るシステム |