心土とは
心土(しんど)とは、農地の土壌で、通常の耕起によって攪拌される作土より下に位置する土層を指します。
「下層土」とほぼ同じ意味で使われることがあります。
心土は必ずしも「硬い土」や「茶褐色の土」を意味しません。
色、硬さ、土性、透水性、養分状態などは、その圃場の母材、土壌生成、耕作履歴、機械走行、地下水条件などによって異なります。
作土と心土の違い
作土は、耕起や施肥などの栽培管理の影響を直接受ける表層の土です。
心土はその下にあり、通常の耕起では大きく攪拌されない土層です。
水田では、作土の直下に水を通しにくい鋤床層が形成され、そのさらに下に心土がある場合があります。
畑では作土の下が直接心土となる場合もあります。
したがって、地表から何cm以下を一律に心土と決めることはできません。
土壌断面を確認して判断します。
心土の性質は圃場によって異なる
心土には砂質、粘質、礫質などさまざまな土壌があります。
作土より硬い場合もあれば、比較的根が伸びやすい場合もあります。
重要なのは「心土だから悪い」という考え方をしないことです。
心土の物理性や化学性が根の生育に適していれば、根が深く伸びて水分や養分を利用できる場合があります。
反対に、緻密で硬い層、難透水性の層、強い酸性など作物に不適切な条件がある場合は、根の伸長や水の移動を妨げることがあります。
心土と硬盤・鋤床層は同じではない
心土、硬盤、鋤床層は同じ意味ではありません。
心土は作土より下の土層を示す言葉です。
その中や作土との境界付近に、機械走行や耕起などによって強く締まった層が形成される場合があります。
水田では、作土下に水を通しにくい鋤床層が形成されることがあります。
心土全体が硬盤や鋤床層になるわけではありません。
心土を改良する場合
根が一定の深さで止まっている、降雨後に作土へ水が長く残るといった症状があっても、原因が心土とは限りません。
地下水位、排水路、土壌の硬さ、土性などを確認します。
緻密な層が確認された場合には、心土破砕やサブソイラーの利用を検討することがあります。
土層全体を通常より深く耕す深耕とは、土の動かし方が異なります。
深く耕せばよいわけではありません。
下層土の性質を確認せずに表層へ混和すると、作土の物理性や化学性を悪化させる場合があります。
心土を確認するときのポイント
心土の状態は地表から見ただけでは判断できません。
必要に応じて土壌断面を掘り、次のような項目を確認します。
- 作土の厚さ
- 根が伸びている深さ
- 硬い層の位置と厚さ
- 土性や礫の有無
- 土壌の湿り方や地下水の状態
- 深さごとのpHや養分状態
問題となる層と原因を特定してから、深耕や心土破砕などの対策を選びます。
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