催芽(さいが)

催芽とは

催芽(さいが)とは、
種子の発芽を意図的に進め、
播種に適した状態へ揃えるための処理・管理です。

英語ではSeed Pre-germinationまたはPre-germinationなどと表されます。

催芽そのものは発芽という生理現象の名称ではありません。
温度、水分、酸素などを管理して、発芽の開始時期や進み具合を揃える栽培上の操作です。

水稲では、種子消毒や浸種を行った種籾を、
播種前に鳩胸程度まで発芽させる工程を催芽と呼ぶのが代表的です。

催芽と発芽の違い

用語 意味
催芽 人が条件を整え、種子の発芽を適切な段階まで進める処理・管理。
発芽 吸水した種子で代謝や胚の生長が進み、幼根などが伸長を始める生理現象。

催芽したから発芽率そのものが必ず高くなる、という意味ではありません。

種子の生存能力、休眠状態、処理条件が不適切であれば、
催芽処理を行っても良好な発芽にはなりません。

水稲における催芽

水稲では一般に、
種子消毒、浸種などの前処理を行った種籾を、
播種しやすい状態まで揃えて催芽します。

適正な状態は、胚の部分がふくらみ、
芽がわずかに確認できる鳩胸と呼ばれる状態が目安として使われます。

芽を長く伸ばすことが目的ではありません。
伸ばしすぎると播種作業で芽を傷めたり、
播種精度や出芽の揃いに影響したりする場合があります。

催芽を左右する条件

催芽の進み方は、
種子の種類・品種、種子の状態、浸種履歴、温度、水分、酸素供給、処理量などによって変わります。

特に水中で処理する催芽では、
種籾を過密に入れたり水の循環が悪くなったりすると、
温度が適切でも酸素不足や処理ムラを生じる場合があります。

「催芽は○℃で○時間」と作物を問わず固定することはできません。

品種、種子処理方法、地域の栽培指針、使用する催芽機の取扱説明書を確認して条件を決めます。

催芽機

大量の種籾などを一定条件で処理する場合は、
催芽機が使用されます。

機種によって、水温制御、水循環、曝気、積算温度表示などの機能があります。

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