訪花昆虫(ほうかこんちゅう)

訪花昆虫
訪花昆虫(ほうかこんちゅう)とは、植物の花を訪れ、蜜や花粉を集める昆虫の総称

訪花昆虫とは

訪花昆虫(ほうかこんちゅう)とは、
蜜、花粉、その他の花の資源を利用するために花を訪れる昆虫の総称です。
ミツバチ、マルハナバチ、ハナバチ類、ハナアブ類など、さまざまな昆虫が含まれます。

訪花昆虫のうち、花から花へ花粉を運び、
植物の受粉に実際に寄与するものは
花粉媒介者、送粉者、ポリネーターと呼ばれます。

訪花昆虫とポリネーターは厳密には同義ではありません。
花を訪れても有効な花粉媒介をほとんど行わない昆虫もいるためです。

農業における訪花昆虫の役割

果樹や果菜類の中には、昆虫による花粉媒介が着果率や果実品質に大きく関係する作物があります。
必要性の程度は、作物、品種、花の構造、自家和合性・自家不和合性、
栽培環境などによって異なります。

例えばイチゴ、メロン、スイカ、ブルーベリーなどでは、
ミツバチやマルハナバチなどの活動が受粉や果実形成に利用されています。
トマトなどでは、施設栽培でマルハナバチを導入して受粉を補助する方法もあります。

すべての作物で訪花昆虫が必須というわけではありません。
風媒、自家受粉、人工授粉など、受粉の仕組みは作物ごとに異なります。

施設園芸で訪花昆虫を利用する場合

施設園芸では、
ミツバチやマルハナバチをハウス内へ導入して受粉に利用することがあります。
この場合、農薬、被覆資材、ハウス内温度、巣箱の配置などが活動に影響します。

特にUVカットタイプの農業用フィルムでは、
ミツバチを利用する栽培への使用を避けるよう指定する製品や、
訪花昆虫への影響について確認を求める製品があります。
フィルムメーカーと訪花昆虫供給メーカーの使用条件を確認してください。

農薬を使用する場合の注意

農薬の訪花昆虫への影響は、有効成分、剤型、散布時期、散布量、
残効期間、昆虫の種類などによって異なります。

訪花昆虫を導入している施設で薬剤散布を行う場合は、
農薬のラベルや登録内容に加え、ミツバチ・マルハナバチ等への影響日数、
巣箱の退避や再導入条件を確認します。

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