タマネギ・ニンニク・ラッキョウ用資材

タマネギ・ニンニク・ラッキョウ用資材

タマネギ・ニンニク・ラッキョウ用資材とは

タマネギ・ニンニク・ラッキョウ用資材とは、
これらの作物の育苗、植え付け、栽培管理、収穫、調製などに使用する専用資材や農業機械を指します。

いずれもネギ属の作物ですが、栽培体系は同じではありません。
タマネギでは、種子から育苗した苗を移植する体系が広く行われ、
専用苗箱、播種機、剪葉機、移植機、茎葉処理機、収穫機、ピッカー、調製機などが利用されます。
直播栽培もあるため、すべてのタマネギ栽培が育苗・移植体系になるわけではありません。

ニンニクは主に鱗片を種として植え付け、
ラッキョウは種球を植え付けて栽培します。
このため、タマネギ用の育苗・移植機器をそのままニンニクやラッキョウへ使用できるとは限りません。

作物名だけを見て機械を選ぶのは危険です。
苗や種球の規格、畝形状、条間、
株間、マルチの有無、収穫体系まで合わせて確認する必要があります。

作業別に見る主な資材・機器

タマネギの育苗・移植

タマネギの機械化では、育苗と移植を別々に考えると失敗しやすくなります。
専用ポット苗箱を使用する移植体系では、播種機、苗箱、育苗方法、剪葉機、移植機が一つの体系として設計されています。

例えば同じタマネギ移植機でも、448穴系の専用苗箱を使用する機種、慣行苗を作業者が供給する半自動機など方式が異なります。
機械だけを比較するのではなく、現在の育苗方式を継続するのか、育苗体系そのものを変更するのかを先に決めます。

ニンニク・ラッキョウの植え付け

ニンニクやラッキョウでは苗ではなく、鱗片や種球を植え付ける体系が中心です。
専用機では、植え付け深さや向き、条数、畝への追従、マルチへの開孔などが機種ごとに異なります。

ニンニクではマルチに穴を開けながら植え付ける機種もあります。
「ニンニク植付機」という名称だけで判断せず、
畝幅、畝高さ、条間、株間、種球サイズ、マルチ仕様まで確認してください。

畝立て・マルチ・栽培管理

植え付け前には耕運、
施肥、
畝立て、
マルチ施工などが行われます。

植え付け後には、作型に応じて追肥、防除、
中耕などを行います。
機械作業を前提とする場合は、管理機や収穫機が通れる条間・畝幅を栽培開始時から確保しておく必要があります。

収穫・調製

タマネギでは、茎葉処理、掘り取り、拾い上げ、運搬、乾燥、根葉の調製、選別など複数の工程があります。
作付面積が大きくなるほど、各工程を別々の機械で省力化する機械化体系も採用されます。

ニンニクでも、掘り取りだけでなく、土落とし、根切り、茎葉処理、運搬などを組み合わせた収穫機があります。
ラッキョウでは植付機のほか、収穫後の根切りを省力化する専用調製機もあります。

収穫機を導入する予定がある場合は、収穫時になってから機械を選ぶのでは遅い場合があります。
植え付け時の条間や畝形状が、後工程の機械適合性を左右するためです。

機械・資材を選ぶ前に確認する条件

  • 苗・種球の規格:苗箱の種類、苗姿、ニンニクの鱗片やラッキョウ種球の大きさなどを確認します。
  • 畝形状:畝幅、畝高さ、条間、株間が機械の適応範囲に入るか確認します。
  • マルチ:マルチ栽培・露地栽培への対応、穴あけ方式、穴間隔を確認します。
  • ほ場条件:傾斜、枕地の広さ、土質、排水条件などによって作業性が変わります。
  • 装着条件:トラクター装着機では適応馬力、3点リンク、PTO、油圧取り出しなどを確認します。
  • 後工程:収穫機、ピッカー、コンテナ、乾燥、調製、選別まで含めて作業体系を組みます。

よくある選定ミス

タマネギ・ニンニク・ラッキョウなら同じ機械が使えると思う

間違いです。
タマネギ苗、ニンニクの鱗片、ラッキョウの種球では、機械へ供給する材料そのものが異なります。

同じネギ属であることから機械も共用できるように見えますが、
植付部の構造、適応条間、株間、植付深さ、苗・種球規格は機種ごとに異なります。
メーカーが示す適応作物と主要諸元を基準に判断します。

移植機だけを先に選ぶ

タマネギでは特に危険です。
専用苗箱を使用する全自動移植機では、育苗方式と移植機が連動しています。

既存の苗をそのまま使えると思って機械を導入すると、
苗箱規格や苗姿が合わず、育苗設備まで変更することになります。
播種・育苗・剪葉・移植を一つの体系として確認してください。

「マルチ対応」なら現在のマルチ畝で使えると思う

マルチ対応という表示だけでは判断できません。
対応する畝幅、畝高さ、条間、株間、マルチへの開孔方式は機種ごとに違います。

現在使用しているマルチ幅や穴間隔ではなく、
機械側が要求する畝規格から逆算して栽培体系を確認するのが正しい考え方です。

収穫機は栽培後に選べばよいと思う

植付時の条間や畝形状が収穫機と合わなければ、導入しても十分な性能を発揮できません。

将来の機械収穫を予定している場合は、
移植機・植付機と収穫機の適応畝形状を栽培開始前に照合します。
後工程から逆算して栽培規格を決める考え方が必要です。

カタログの作業能率だけで機種を比較する

カタログ値は一定条件での作業能力です。
苗や種球の補給、旋回、コンテナ交換、運搬、ほ場間移動、清掃などを含まない場合があります。

面積だけで大型機を選ばず、作業人数、ほ場枚数、1区画の大きさ、
繁忙期に確保できる時間、前後工程の能力まで含めて判断します。

タマネギ・ニンニク・ラッキョウ用資材取り扱いメーカー・代理店

製造・発売元製品名特徴
みのる産業株式会社籾殻散布機 OH-1玉葱苗床への籾殻散布用。オプション装着で玉葱ポット苗箱への散布にも対応。
みのる産業株式会社籾殻散布機 OH-1K玉葱苗床への籾殻散布用。オプション装着で玉葱ポット苗箱への散布にも対応。
みのる産業株式会社玉ネギ全自動播種機(まくSUN)OSE-12ポット448苗箱用。苗箱送り・床土・播種・覆土を一工程で行う小~中規模向け全自動播種機。
みのる産業株式会社玉ネギ全自動播種機(まくSUN)OSE-12Hポット448苗箱用高速タイプ。メーカー公表値で500枚(50Hz)/時。
みのる産業株式会社反転式剪葉機 OCE-1B機械移植前のタマネギ・白ネギ苗の葉を刈り揃える剪葉機。刈高さ4段階調節。
みのる産業株式会社歩行4条たまねぎ全自動移植機 OPK40ポット448苗箱専用。歩行4条タイプでマルチ・露地栽培に対応。
みのる産業株式会社乗用4条たまねぎ移植機 OPKR40ポット448苗箱専用。乗用4条タイプでマルチ・露地栽培に対応。
みのる産業株式会社乗用4条たまねぎ移植機 OPT40Hポット448苗箱専用。露地高畝向けの乗用4条タイプ。
みのる産業株式会社玉ネギ茎葉処理機 OC-2収穫直前の倒伏したタマネギの茎葉を処理するトラクター装着機。マルチ・露地栽培に対応。現行公式メーカー製品ページを確認できなかったため外部リンクは付けておりません。
ヤンマーアグリ株式会社乗用汎用たまねぎ移植機 PH40RA,Tシリーズ乗用4条植え。1人作業タイプと2人作業タイプがあり、マルチ・露地栽培に対応。
ヤンマーアグリ株式会社慣行たまねぎ苗移植機 PH2,Aシリーズ歩行型。慣行苗を使用し、隣接2条・往復4条植えに対応。
ヤンマーアグリ株式会社乗用型にんにく植付機 PH4R,GHA乗用型のニンニク植付機。植付高さ・走行追従を自動制御し、種球供給作業を省力化。
ヤンマーアグリ株式会社にんにく植付機 GP7TJAトラクター装着式7条植え。ロータリーホッパー方式のニンニク専用植付機。
ヤンマーアグリ株式会社にんにく収穫機 HZ101条掘り。掘取り、土落し、根切り、葉切り、コンテナ収納、運搬などを一工程化。
ヤンマーアグリ株式会社らっきょう調製機 TR1根付きラッキョウの根切り作業を省力化する専用調製機。AC100V。
井関農機株式会社たまねぎ移植機 PVHR403シリーズ乗用4条半自動タイプ。慣行タマネギ苗を作業者が供給して植え付ける方式。
井関農機株式会社らっきょう植付機 PVHR403-100RL3乗用4条タイプ。ラッキョウ専用ホッパーを使用し、種球を植え付ける専用機。
井関農機株式会社たまねぎ収穫機 VHU2001畝4条植えを2条ずつ往復して掘り取り、タマネギを整列放出する歩行型収穫機。
井関農機株式会社たまねぎピッカー VHP101T掘取り後のタマネギを拾い上げ、ミニコンテナまたは鉄コンテナへ収容するピッカー。
株式会社クボタたまねぎ移植機 KP-403T・KP-4T・KP-4TS・OPK-4乗用・歩行タイプを含むタマネギ移植機シリーズ。育苗方式や作業人数に応じて選定。
株式会社クボタたまねぎ収穫関連機器 OH-4C・OH-4CMSR・KOP-1RSタマネギの掘取り・収穫、拾い上げ工程を省力化する収穫機・ピッカー。
株式会社ササキコーポレーションニンニク植付機 NU425マルチに穴を開けながら4条を同時に植え付ける乗用式ニンニク植付機。
株式会社ササキコーポレーションニンニクハーベスタ HN405D4条同時引き抜き型。マルチを張った状態で収穫でき、茎葉処理とまとめ置きまで行う。
株式会社横崎製作所BMES-748-AFDM既存掲載の選別機。タマネギを選別対象として掲載されていましたが、現行公式メーカー製品ページを確認できなかったため外部リンクは付けておりません。

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