土性とは
土性(どせい)とは、土壌中の砂、シルト、粘土など、粒径の異なる土壌粒子の割合によって区分される土壌の性質です。
砂が多い土壌、粘土が多い土壌などを分類する指標であり、土壌の排水性、保水性、保肥力、耕しやすさなどを考える基礎情報になります。
「土壌タイプ」「土の状態」全般を意味する言葉ではありません。
土性と土壌構造は別のもの
土性は、砂・シルト・粘土の割合で決まります。
これに対して、土壌粒子がどのように集合し、孔隙を形成しているかを示すものが土壌構造です。
同じ土性でも、締まった土壌と、孔隙の発達した土壌では水や空気の動きが異なります。
排水性を土性だけで判断しないでください。
土性を簡単に変えることはできない
圃場規模で砂・シルト・粘土の割合を大きく変えるには、大量の異なる土壌を混合する必要があります。
一般的な土壌改良資材の施用で、土性そのものが大きく変化するわけではありません。
したがって、粘土質だから少量の砂を混ぜれば排水性が改善する、と一律には判断できません。
土性を変えることより、その土性に合わせて土壌構造、排水、水分、施肥を管理する方が現実的な場合があります。
粘土の多い土壌
粘土の多い土壌は、一般に砂質土壌より水分や陽イオンを保持しやすい性質があります。
土壌構造や排水条件によっては、過湿や耕起時の作業性が問題になる場合があります。
排水不良がある場合は、緻密層、地下水位、排水路なども確認します。
必要に応じて心土破砕や暗渠排水などを検討します。
砂の多い土壌
砂の多い土壌は透水が速い傾向があり、水分や肥料成分を保持する能力が小さい場合があります。
少量多回の灌水や施肥など、土壌条件に合わせた管理が必要になります。
砂質だから病害が少ない、乾燥に強い作物なら問題がない、と一律には判断できません。
土性の分類方法
土性は、砂・シルト・粘土の割合から分類します。
分類体系によって粒径区分や土性名の判定基準が異なる場合があります。
分析値を比較するときは、どの分類体系が使用されているかも確認します。
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