肥料・土壌改良材・活性剤とは
このカテゴリでは、作物へ養分を供給する肥料、土壌の性質を改善する土壌改良材・土壌改良剤、作物の生育を補助する各種資材、施設園芸で利用されるCO₂施用関連資材などを紹介しています。
これらは同じ作用を持つ資材ではありません。
肥料、土壌改良材、育成剤・活性剤、バイオスティミュラントなどは、名称が似ていても目的や成分、作用、法令上の位置付けが異なる場合があります。
製品名や「活性」「促進」といった表現だけで選ばず、成分、使用目的、使用方法、効果を裏付ける情報を確認してください。
肥料
肥料は、植物への養分供給などを目的として使用する資材です。
土壌へ施す方法だけでなく、液肥をかん水とともに供給する方法や、葉へ散布する葉面散布などがあります。
必要な肥料の種類と量は、作物、土壌・培地、栽培方式、生育段階によって変わります。
土壌改良材・土壌改良剤
土壌改良材・土壌改良剤は、土壌の透水性、保水性、通気性、保肥性、化学性などを目的に応じて改善するために使用される資材です。
製品ごとに作用は異なります。
「土壌改良材」という名称だけで効果を判断しないでください。
排水不良、土壌pH、塩類集積、緻密層など、問題によって必要な対策は変わります。
資材を投入する前に、圃場観察や土壌診断によって改善対象を確認します。
育成剤・活性剤・バイオスティミュラント
「育成剤」「活性剤」「促進剤」などの名称で流通する資材は、製品によって成分や作用、使用目的が異なります。
育成剤や活性剤だから肥料吸収が高まる、と一律には判断できません。
導入時は、対象作物、使用条件、処理方法、比較試験などの根拠を確認し、少面積で効果を確認してから利用範囲を広げる方法が適しています。
炭酸ガス発生剤
施設園芸では、作物の光合成に利用される二酸化炭素(CO₂)を補うため、炭酸ガス発生剤などが利用される場合があります。
これは肥料吸収を直接高める資材としてではなく、CO₂施用に利用する資材として考える必要があります。
効果はCO₂濃度だけでは決まりません。
日射、温度、湿度、換気、気流、かん水、施肥などの条件と合わせて判断します。
堆肥化関連資材
堆肥を自家製造する場合には、有機物を集積するための堆肥枠が利用されます。
堆肥化の進み方は枠だけで決まるものではありません。
原料、水分、通気、切り返し、温度などの管理が必要です。
堆肥枠は、投入する原料量、設置場所、切り返しのしやすさ、完成した堆肥の取り出し方法を考えて選びます。
資材を選ぶ前に確認すること
生育不良が見られても、原因が養分不足とは限りません。
土壌の過湿、乾燥、pH、EC、根傷み、高温・低温、日射不足、着果負担などでも似た症状が現れます。
原因を確認せずに肥料や活性資材を追加すると、過剰施肥や塩類集積を悪化させることがあります。
肥料を増やす前に、作物の状態、根域環境、土壌・培地の分析値、栽培履歴を確認してください。