摘果とは
摘果(てきか)とは、着果した果実の一部を生育途中で取り除き、株・枝・果房などに残す果実数や位置を調整する栽培管理作業です。
果樹だけでなく、メロン、スイカ、トマト、イチゴなどの果菜類でも行われます。
摘果の目的は単に果実数を減らすことではありません。
作物、品種、栽培方式、樹勢・草勢、目標とする果実サイズや品質に応じて、残す果実を選択します。
摘果を行う主な目的
果実数が植物体の供給能力に対して多すぎる場合、各果実への同化産物や水分・養分の配分が変化します。
摘果によって着果負担を調整し、残した果実の肥大や品質をそろえやすくすることがあります。
また、奇形果、傷果、病害果、生育の遅れた果実などを早期に除く目的でも行われます。
摘果すれば必ず果実が大きくなる、糖度が上がるというものではありません。
葉面積、日射、根の状態、灌水、施肥、温度、着果位置など他の条件にも左右されます。
果菜類での摘果
メロンでは、複数の果実が着果した後、栽培方式や品種、目標果数に応じて残す果実を選ぶ場合があります。
摘果は整枝、誘引、摘心などと組み合わせて行われる管理作業です。
残す果実数や着果節位を一律に決めることはできません。
品種、作型、草勢、栽培指針を確認して判断します。
果樹での摘果
リンゴ、ナシ、モモ、カキ、カンキツ類などの果樹でも摘果が行われます。
果樹では果実肥大や品質の均一化だけでなく、樹体への着果負担や翌年の花芽形成との関係を考えて摘果量を決める場合があります。
隔年結果への影響も作物によって異なるため、すべての作物に共通する摘果効果として説明するのは適切ではありません。
摘果で間違えやすい点
大きい果実だけを残せばよいわけではありません。
着果位置、果形、傷、病害、生育状態などを含めて判断します。
摘果時期を遅らせれば同じ効果が得られるとは限りません。
すでに果実へ同化産物が配分された後では、早期の摘果と同じ反応にならない場合があります。
摘果数に共通の正解はありません。
作物・品種・作型・草勢・樹勢によって適正な果実数は変わります。
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