ポット育苗とは
ポット育苗(ぽっといくびょう)とは、
ポリポットなどの個別の栽培容器を使用して
苗を育てる方法です。
種子を直接ポットへ播種する場合だけでなく、
小さな苗をポットへ移す鉢上げ、
挿し木苗、接ぎ木苗、イチゴの子株などを
ポットで育てる場合も含まれます。
ポットで育てた苗は一般に
ポット苗と呼ばれます。
プラスチック製ポットでは、通常はポットから苗を抜いて定植します。
生分解性容器など、容器ごと植え付けることを前提とした製品とは区別します。
ポット育苗の特徴
ポットごとに根域が区切られるため、
苗を移動しやすく、株ごとの間隔調整や選別を行いやすいことが特徴です。
定植時には根鉢を保った状態で取り出せるため、
裸苗などと比較して根の損傷を抑えやすい利点があります。
ポットの容量が限られているため、
露地の苗床などと比べて根域の水分や肥料濃度が変化しやすく、
灌水管理には注意が必要です。
ポットの大きさと育苗管理
小さなポットでは培地量が少なく、
晴天時には乾燥しやすくなります。
大きなポットでは根域と培地量を確保できますが、
苗の大きさに対して過度に大きい場合は、
培地が乾きにくくなることがあります。
ポットは大きければよいわけではありません。
作物、育苗期間、定植時の苗齢、
培地の保水性・排水性、灌水方法から選定します。
ポット育苗と病害管理
ポットで株ごとに根域を分けても、
病害の伝播を防げるとは限りません。
頭上灌水による水滴、
ポット間を流れる排水、
作業者の手や器具、
再使用したポットやトレーなどを介して
病原体が広がる場合があります。
育苗施設では、過密配置を避け、
適切な換気と灌水を行い、
使用するポットや育苗資材を衛生的に管理します。
ポット育苗で起こりやすい失敗
- 定植が遅れる:根がポット内を回り、根詰まりや老化苗につながる場合があります。
- 灌水過多:培地が長時間過湿になると、根域の酸素不足や根腐れにつながる場合があります。
- 灌水不足:小容量ポットでは培地水分が急速に低下する場合があります。
- 過密配置:葉が重なり、受光や通風が悪化し、病害が発生しやすい環境になる場合があります。
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