枝豆・大豆用資材とは
枝豆・大豆用資材とは、
枝豆や大豆の播種、栽培管理、収穫、脱莢・脱粒、
洗浄、選別、乾燥、包装などに使用する
農業機械や資材の総称です。
枝豆は大豆を未成熟な段階で収穫して利用するものですが、
枝豆用品種と大豆用品種では栽培目的や品種特性が異なる場合があります。
また、収穫後の工程にも大きな違いがあります。
枝豆では、莢の外観や鮮度を保ちながら
収穫、脱莢、洗浄、脱水、選別、計量、包装へ進むのが一般的です。
大豆では、成熟した株を収穫して
脱穀・脱粒し、
乾燥、粗選、粒径・形状・色彩による選別などを経て
出荷や加工原料として利用します。
枝豆用機械と大豆用機械は同じものではありません。
作物名だけでなく、収穫時の成熟状態、栽培面積、
畝幅・条間、品種、出荷形態まで確認して選定します。
枝豆栽培で使われる主な資材・機械
播種・栽培管理
枝豆では、播種機、管理機、中耕機、培土機、
防除機、収穫機などが使用されます。
栽植方法は品種や栽培体系によって異なり、
株間、
条間、
畝幅などは使用する機械にも影響します。
管理機や中耕機を導入する場合は、
作物が成長した状態で機械が条間へ入れるか、
タイヤ幅、作業幅、最低地上高などを確認します。
中耕や
培土を行う体系では、
管理機本体だけでなくロータリや培土器との組み合わせも確認します。
枝豆の収穫・脱莢
枝豆の収穫では、
株を引き抜いてから莢を外す方法のほか、
圃場で立毛状態の株から莢を収穫する機械も使用されています。
収穫機を選ぶ際は、
処理能力だけで判断してはいけません。
畝幅、畝間、草丈、茎の太さ、
マルチの有無、圃場の凹凸、
トラクター装着式の場合は適応馬力や装着方式などを確認します。
脱莢機についても、
株を手作業で供給するタイプ、
自動送りするタイプ、
収穫と脱莢を連続して行うタイプがあります。
機械の最大処理能力と、実際の一日の出荷処理能力は同じではありません。
後工程となる洗浄、選別、包装能力とのバランスが必要です。
洗浄・脱水
枝豆では、収穫後に土や汚れを落とすため
洗浄機を使用する場合があります。
洗浄後に表面水が多く残ると、
選別や包装作業の妨げになるため、
脱水機や洗浄・脱水一体型機械も利用されています。
洗浄機は処理量だけでなく、
莢への傷、ブラシの強さ、
洗浄時間、水量、排水設備などを確認します。
洗い過ぎれば品質が上がるわけではありません。
品種や莢の状態に合わせた設定が必要です。
選別・包装
枝豆の調製では、
一粒莢、未熟莢、変形莢、変色莢、
虫害や傷のある莢、葉や枝などを除去します。
選別方法には、
風力、振動、形状、画像・色彩判別などを利用する方式があります。
粗選別機と色彩選別機では役割が違います。
色彩選別機だけを導入しても、
大量の葉や枝、土塊などが混入した状態では
前処理能力とのバランスが悪くなります。
選別後は定量計量機や袋詰機などを利用して
出荷規格に合わせます。
大豆栽培で使われる主な資材・機械
播種・中耕・培土
大豆では播種機、ロータリ、管理機、
中耕培土機などが利用されます。
水田転換畑などでは排水条件が生育や機械作業性に影響します。
圃場の状態によっては
暗渠排水、
心土破砕などの
排水対策を検討する場合があります。
中耕培土機は単に土を寄せればよい機械ではありません。
土壌水分やロータリ仕様によって砕土状態や
土壌への練り付けが変わります。
湿潤な圃場へ無理に入れば、
作業性だけでなく土壌物理性を悪化させる場合があります。
大豆の収穫・脱穀
大豆の収穫には、
大豆に対応した普通型コンバインや
大豆専用コンバインなどが使用されます。
収穫時期や莢・茎の水分状態が不適切だと、
刈取り損失、莢の裂開、汚粒、
割れ粒などが増えることがあります。
コンバインを選ぶ場合は、
作業能力だけでなく、
刈幅、圃場条件、栽培条間、
収穫する品種、他作物との共用性などを確認します。
大豆以外にも麦、そばなどを収穫する場合は、
作物ごとに必要なヘッダーや
アタッチメントが異なる機種があります。
乾燥・粗選・選別
収穫した大豆は、
必要に応じて乾燥、粗選、形状選別、
粒径選別、色彩選別などを行います。
粗選機は茎、莢、夾雑物などを除去する工程、
粒径選別機は豆の大きさを分ける工程、
形状選別機は割れ粒や変形粒などを分ける工程で使用されます。
色彩選別機は、
変色粒などを光学的に検出して除去する機械です。
選別機1台ですべての不良粒を除去できるとは限りません。
目的とする出荷規格や処理量に応じて、
粗選、形状、粒径、色彩選別を組み合わせます。
枝豆・大豆用機械を選ぶ際の注意
枝豆・大豆用機械では、
カタログに記載された最大能力だけを比較すると
設備構成を誤ることがあります。
例えば、収穫機が1時間に大量処理できても、
その後の洗浄機や選別機、
袋詰機の能力が小さければそこで滞留します。
逆に、大型選別設備を導入しても、
作付面積や一日の収穫量が少なければ
設備能力を使い切れません。
選定時には、
栽培面積、一日の収穫量、
作業人数、品種、畝・条間、
既存機械、電源条件、
出荷規格、収穫から出荷までの作業時間を確認します。
枝豆では鮮度低下が早いため、
単体機械の最高能力よりも
収穫から選別・包装までを滞留させない工程設計
が重要になります。
大豆では、
収穫機だけでなく乾燥・調製設備まで含めて
年間処理量とのバランスを判断します。
枝豆・大豆用資材取り扱いメーカー・代理店
| 製造・発売元 | 製品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 株式会社ミツワ | えだまめ収穫機 GTH-1V2 | トラクター装着式の枝豆収穫機。脱莢・葉や枝の選別機構を備え、大規模圃場向け |
| 株式会社ミツワ | えだまめハーベスター GH-4型 | 立毛状態の株から莢をもぎ取る自走式収穫機 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ自動脱莢機 KX-H3V2型 | 株をフィーダーへ供給して連続脱莢する高能率タイプ |
| 株式会社ミツワ | えだまめ動力脱莢機 マメモーグ KE-7型 | 軟質扱歯を採用した動力脱莢機。単相100V・三相200V仕様を設定 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ動力脱莢機 KE-L型 | 単相100Vで使用できる比較的小規模な枝豆生産向け脱莢機 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ選別機 GS-300型 | 未熟莢・一粒莢を形状選別。最大約350kg/時。丹波系黒豆には非対応 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ選別機セット GS-5SPL型 | 未熟莢・一粒莢の選別と選別コンベアを組み合わせた調製ライン |
| 株式会社ミツワ | 枝豆用色彩選別機 UDH-1-4E-EMシリーズ | カラーCCDカメラで黒点・変色などを判別する枝豆用色彩選別機 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ供給機 GFM-1型 | 葉くず・薄豆を風力選別しながら後工程へ連続供給 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ洗浄・脱水機 WD-2 | 洗浄・脱水・排出をドラム内で連続処理。最大約300kg/時 |
| 株式会社ミツワ | えだまめ定量袋詰め機 IB-4 | 定量計量・袋詰め工程を省力化する現行モデル |
| 株式会社クボタ | クボタえだまめコンバイン EDC1101-T(C) | 立毛状態から収穫・脱莢する1条刈り枝豆コンバイン。ビーンタンク仕様とコンテナデッキ仕様 |
| 株式会社クボタ | えだまめ選別機 KEDS-1R・KEDS-1C | KEDS-1Rは葉・枝・一粒莢・未熟莢の粗選別、KEDS-1Cはカメラによる色彩選別 |
| 株式会社ホクエツ | 枝豆洗浄機 JSM-1000D | ブラシ回転とインバーター制御による枝豆洗浄機 |
| 株式会社ホクエツ | 枝豆脱水機 JMD-30 | 20kgコンテナ3箱をセットして脱水できる枝豆用脱水機 |
| 株式会社ホクエツ | 大豆粗選機 HDS-40SH | 大豆に混入した枝・豆がら・異物などを粗選する機械 |
| ヤンマーアグリ株式会社 | 普通型コンバイン YH700MA | 大豆仕様を設定。麦・大豆・小豆・そばなど複数作物へ対応可能な普通型コンバイン |
| ヤンマーアグリ株式会社 | 大豆選別・選粒機 YBSシリーズ | 大豆の転がり特性を利用して形状選別を行う業務用大豆選別機 |
| 株式会社山本製作所 | 大豆粒形選別機 YBS-103 | 形状選別と粒径選別を1台で行い、風選で莢・ごみも除去 |
| 株式会社山本製作所 | 大豆用形状選別機 YBS-161・241 | 6~9段の平ベルトによる大豆の形状選別 |
| 株式会社山本製作所 | 色彩選別機 CLX-503DMシリーズ | 大豆に対応する汎用色彩選別機。公称処理能力500kg/時 |
| みのる産業株式会社 | 大豆選別機 豆より君2 DS-1 | 小規模・最終選別向けの転がり式大豆選別機。業務用大規模選別ラインとは用途が異なる |