根鉢(ねばち)

根鉢
根鉢(ねばち)

根鉢とは

根鉢(ねばち)とは、
鉢、ポット、セルトレーなどで育てた植物を容器から抜いたときに、
根とその周囲の土や培地がまとまって一体となった部分です。

英語ではRoot Ballと呼ばれます。

育苗では、移植時に培地が大きく崩れず、
苗を扱える程度に根鉢が形成されているかが
定植作業や機械移植のしやすさに関係します。

根鉢が硬いほど良い苗、という意味ではありません。

根が容器内を過度に回っている場合でも根鉢は強固になるため、
根鉢のまとまりだけで根の健全性を判断することはできません。

根鉢はどのように形成されるか

根が土や培地の中に伸び、
細根が培地を保持するようになると、
容器から抜いても形が崩れにくくなります。

根鉢の形成には、

  • 育苗期間
  • 根量
  • 容器の大きさ・形状
  • 培地の粒径や物理性
  • 灌水管理
  • 施肥管理

などが関係します。

同じ日数を育苗しても、
作物、温度、日射、培地、水分条件によって根鉢の状態は変わります。

根鉢形成不足と根詰まりは別の問題

根量が少なく培地を保持できない状態では、
苗を容器から抜いたときに根鉢が崩れやすくなります。

機械定植では苗の取り出しや搬送が不安定になる場合があります。

反対に、育苗期間が長すぎると、
限られた容器内で根が過密になることがあります。

この状態では根鉢が非常に崩れにくくなることがありますが、
それを「良い根鉢」と判断するのは誤りです。

適度にまとまっていることと、根が過密になっていることを区別します。

定植前に確認するポイント

根鉢だけを見るのではなく、
地上部と根の状態を合わせて確認します。

容器から抜いたときに培地が大きく崩れないか、
根が容器内を過度に回っていないか、
根色に異常がないか、
苗が育ちすぎていないかを確認します。

また、根鉢が過度に乾燥した状態で定植すると、
定植後の水分回復が遅れる場合があります。

作物や栽培条件に応じて、
定植前の水分状態も調整します。

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