籾(もみ)

籾
籾もみは稲の果実、籾殻に包まれた状態の米

籾とは

籾(もみ)とは、イネの成熟した頴果が、籾殻に包まれている状態を指します。
籾殻の内側にある頴果は、籾摺りによって籾殻を取り除くと玄米になります。

農業上は「稲の実」や「稲の果実」と説明される場合がありますが、植物形態学的には、籾殻を含めた籾全体と果実そのものを同一視するのは正確ではありません。
イネの果実に相当するのは、玄米となる頴果です。

籾・籾殻・頴果
籾・籾殻・頴果

籾殻とは

籾殻は、イネの花を包んでいた外頴(lemma)と内頴(palea)が成熟したものです。
内部の玄米を物理的な損傷や外部環境から保護しています。

籾殻は玄米の果皮や種皮とは別の器官です。
籾殻を玄米の「皮」と考えると、植物形態上の構造を誤って理解することになります。

籾・玄米・白米の違い

  • 籾:頴果が籾殻に包まれた状態。
  • 玄米:籾摺りによって籾殻を取り除いたもの。植物学的には頴果に相当します。
  • 白米:玄米を精米し、主に糠層や胚を取り除いたもの。

したがって、
脱穀 → 籾、籾摺り → 玄米、精米 → 白米
という工程の違いを理解することが重要です。

脱穀と籾摺り

脱穀は、イネの穂から籾を取り外す作業です。
脱穀した直後も籾殻は残っています。

その後、籾摺り機などで籾殻を取り除く作業が籾摺りです。
籾摺りによって玄米となり、さらに精米することで白米になります。

種籾とは

翌作の栽培に使用する籾は種籾(たねもみ)と呼ばれます。
種籾は、発芽能力や品種純度などを保ちながら管理する必要があります。

種籾では、品種や収穫状態によって芒や枝梗が残ることがあります。
播種や選別作業の妨げになる場合には、脱芒機を使用してこれらを除去します。

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