単粒構造とは
単粒構造(たんりゅうこうぞう)とは、土壌粒子が団粒などの集合体を形成せず、個々の粒子が比較的独立して存在する土壌構造です。
団粒構造と対比して説明されることがあります。
単粒構造は「砂質土」「粘土質土」と同じ意味ではありません。
砂・シルト・粘土の割合を示す土性と、粒子の集合状態を示す土壌構造は別の概念です。
単粒構造と砂質土
砂粒子は粘土粒子などに比べて粒径が大きく、粒子同士が団粒を形成せず独立して存在する状態が見られます。
このため砂質土の説明で単粒構造が例示されることがあります。
砂質土では一般に大きな孔隙が多く、水が移動しやすい傾向があります。
実際の保水性や透水性は粒径分布、有機物、締まり方、土層構成などにも左右されます。
単粒構造と粘土質土を同一視しない
粘土粒子は非常に細かく、粘土鉱物、有機物、陽イオンなどとの相互作用によって集合体を形成することがあります。
「粘土質土壌だから単粒構造」「粘土だから団粒を形成しない」という説明は適切ではありません。
土性と土壌構造を分けて判断します。
単粒構造と水・空気の動き
土壌中の水や空気の動きは、単粒か団粒かだけでは決まりません。
粒径、孔隙の大きさと連続性、土壌の緻密化、地下水位などが関係します。
例えば、砂質土では単粒状でも水が速く移動することがあります。
したがって「単粒構造=透水性が悪い」と一律には説明できません。
単粒構造と団粒構造の違い
単粒構造では個々の土壌粒子が独立した状態にあり、団粒構造では土壌粒子や有機物などが集合して団粒を形成しています。
農地の物理性を評価する場合は、この構造だけでなく、土性、土壌の硬さ、水分状態、根の分布なども合わせて確認します。
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