根腐れとは
根腐れ(ねぐされ)とは、
植物の根が障害を受け、
褐変、軟化、腐敗などを起こして、
吸水や養分吸収などの機能が低下した状態を広く表す言葉です。
根腐れは、単一の病原菌による一つの病名ではありません。
過湿や湛水による根域の酸素不足、
高温・低温、肥料濃度などによる根傷み、
糸状菌や卵菌などによる病害など、
異なる原因によって似た症状が生じることがあります。
過湿と根腐れ
土壌や培地の空隙が長時間水で満たされると、
根が呼吸に利用できる酸素が不足しやすくなります。
根の機能が低下すると、
吸水や養分吸収が正常に行えなくなり、
根の褐変や枯死につながる場合があります。
灌水量だけでなく、
土壌・培地の排水性、
ポットの排水孔、
育苗床の水たまりなども確認します。
病原体による根の腐敗
根に病原体が感染して、
根腐れ状の症状を生じる場合もあります。
この場合は、
単に灌水量を減らすだけでは対策にならないことがあります。
根が茶色いという症状だけで原因は特定できません。
病害が疑われる場合は、
発生株の分布、根や地際部の症状、
栽培履歴、灌水方法、培地の状態などを確認し、
必要に応じて病害診断を行います。
地上部に現れる症状
根の機能が大きく低下すると、
培地が湿っているのに植物がしおれる、
葉が黄化する、生育が止まるなどの症状が現れる場合があります。
これらの症状だけでは根腐れとは断定できません。
乾燥、肥料濃度障害、根詰まり、
高温・低温などでも似た症状が生じます。
根腐れが疑われるときの確認点
- 根が白く健全か、褐変・黒変・軟化していないか
- 土壌や培地が長時間過湿になっていないか
- ポットやベッドから正常に排水されているか
- 灌水量と灌水回数が生育量や天候に合っているか
- 高ECなどによる根傷みの可能性がないか
- 発病株が局所的か、灌水系統に沿って広がっているか
原因を確認せずに薬剤散布だけで対応するのは適切ではありません。
病害による根腐れが疑われる場合は、
作物、病原体、使用場所に登録された農薬を確認して防除します。
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