高温障害(こうおんしょうがい)

高温障害とは

高温障害(こうおんしょうがい)とは、
作物がその生育段階で許容できる範囲を超える高温条件にさらされ、
生育、開花、受粉、着果、肥大、品質などに障害が生じる現象の総称です。

発生温度は作物や品種、生育段階によって異なります。
同じ気温でも、日射量、
相対湿度、
根域温度、土壌水分、風速などによって植物体が受ける影響は変わります。

「気温が○℃を超えたらすべて高温障害」という共通基準はありません。

高温条件で起こる主な影響

高温条件では、葉の障害、花粉稔性の低下、受粉・着果不良、
果実や結球部の品質低下、生育停滞などが生じる場合があります。
症状は作物によって異なります。

葉焼け、しおれ、落花などは高温条件で発生することがありますが、
水分不足、強日射、根傷み、病害、薬害などでも似た症状が現れます。
外観だけで高温障害と断定しないでください。

施設・トンネル栽培での高温障害

トンネル栽培や施設栽培では、
透明な被覆資材を透過した日射によって、
晴天時に内部温度が急速に上昇することがあります。

換気、有孔フィルム、遮光・遮熱資材などは
過度な昇温を抑える手段になりますが、
どの対策が適するかは作物、時期、日射、外気温によって変わります。

高温対策を強めすぎると、
低温期には保温不足や光量不足につながる場合があります。
温度だけでなく日射、湿度、水分状態を合わせて判断します。

高温障害を疑う場合の確認点

発生時には、最高気温だけを見るのではなく、
障害が出た時間帯、日射条件、最低・最高温度、
相対湿度、土壌・培地の水分、
根の状態、症状が発生した部位と経過を確認します。

同じ圃場で遮光部と非遮光部、換気良好部と換気不良部などに
症状差があるかも診断材料になります。

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