鉢上げ(はちあげ)

鉢上げ
鉢上げ(はちあげ)

鉢上げとは

鉢上げ(はちあげ)とは、
苗床、育苗箱、セルトレイ、小さなポットなどで育てた苗を、
その後の育苗や栽培に使用する鉢やポットへ移植する作業です。

英語ではPotting Upなどと表現されます。

鉢上げは、
必ず「小さい鉢から大きい鉢へ移す作業」だけを意味するわけではありません。

例えば、セルトレイで育てた苗を
初めて個別のポリポットへ移す作業も鉢上げと呼ばれます。

鉢上げと鉢増しの違い

鉢上げは、
苗を個別の鉢へ移して次の育苗・栽培段階へ進める意味で使われます。

鉢増しは、
すでに鉢で育てている植物を、
生育に合わせて現在より大きな鉢へ移す作業です。

どちらも広い意味では植え替えですが、
完全な同義語ではありません。

鉢上げを行う目的

鉢上げによって、
苗ごとに必要な根域と培地量を確保し、
その後の育苗を行いやすくします。

野菜苗、花苗、鉢物、苗木などで行われ、
定植までの育苗だけでなく、
商品として鉢物を仕上げる工程に含まれる場合もあります。

使用する鉢の大きさは、
作物名だけでは決められません。

育苗期間、苗の大きさ、根量、培地、
灌水方法、定植や出荷までの期間を確認します。

鉢上げのタイミング

適期は作物や育苗方法によって異なります。

主に、

  • 苗の生育段階
  • 根鉢の形成状態
  • 根量
  • 定植・出荷予定日
  • 鉢上げ後に確保できる育苗期間

を確認します。

鉢底から根が出たら鉢上げ、という一律の基準では判断できません。

根鉢が十分に形成される前では、
鉢から抜いたときに培地が崩れやすい場合があります。

反対に長く置きすぎると、
根詰まりや苗の老化につながる場合があります。

鉢上げで起こりやすい失敗

大きな鉢へ移せば安全だと考える

鉢を大きくすれば根域は増えますが、
根量に対して培地量が過大になると、
培地が乾きにくくなる場合があります。

鉢は大きさではなく、
必要な容量との適合で選びます。

地上部だけを見て鉢上げする

苗丈や葉数だけではなく、
根と培地のまとまり方も確認します。

地上部の大きさが同じでも、
根の発達状態は同じとは限りません。

鉢上げ後も同じ灌水管理を続ける

鉢の大きさや培地量が変わると、
根域の水分変化も変わります。

鉢上げ前と同じ回数・同じ量を機械的に続けず、
鉢上げ後の乾き方を確認して調整します。

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