果梗とは
果梗(かこう)とは、果実や果房を茎・枝側につなぎ、
これらを支持する柄状の部分を指して使われる用語です。
果実の発達中には、この部分を通る維管束が、
果実への水分や同化産物などの移動経路になります。
栽培現場では「軸」などと呼ばれる場合があります。
「果柄」「果梗枝」などとの使い分けは、作物や栽培分野、
植物形態学上の対象部分によって異なります。
果梗と果柄をすべての作物で完全な同義語として扱うのは適切ではありません。
果梗と収穫作業
果梗の太さ、長さ、硬さは作物や品種、成熟状態によって異なり、
収穫方法や使用する採果鋏にも関係します。
例えば温州ミカンでは、果実を枝から切り離した後、
残った果梗(果梗枝)をヘタ近くで切り直す「2度切り」が行われます。
長い果梗が残ったまま果実をコンテナなどへ入れると、
果梗の先端が別の果実へ当たり、果皮を傷付けることがあります。
果梗は短くすればよい、と一律には判断できません。
収穫位置や切り方は作物によって異なります。
ミカン、リンゴ、ナシ、柿、ブドウなどを同じ方法で扱わず、
対象作物の収穫方法に合わせて切断位置と使用する鋏を選びます。
果梗を見るときの注意点
果梗は果実を機械的に支持するとともに、
果実の発達中には茎・枝側との物質移動経路になります。
果梗の長さや太さだけから、果実品質や樹体の栄養状態を単純に判断することはできません。
また、果梗そのものを「病害虫の侵入を防ぐ器官」と説明するのは適切ではありません。
病害の発生や腐敗には、病原体、傷、温湿度、収穫・貯蔵条件など複数の要因が関係します。
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