人工授粉(じんこうじゅふん)

人工授粉

人工授粉とは

人工授粉(じんこうじゅふん)とは、
人や機械によって花粉を柱頭へ付着させ、
受粉を補助する栽培管理作業です。

果樹ではナシ、リンゴ、キウイ、スモモなどで利用されますが、
人工授粉の必要性は樹種だけでは決まりません。
品種の自家結実性・自家不和合性、
受粉樹の配置、開花時期の重なり、
訪花昆虫の活動、天候などによって判断します。

花粉を付ければ必ず結実するわけではありません。
花粉の発芽能力、品種間の和合性、柱頭の状態、
開花時の温度や降雨なども結実率に影響します。

人工授粉を行う主な目的

自家不和合性の品種では、
受精可能な別品種の花粉が必要になることがあります。
また、開花期の低温や降雨などで訪花昆虫の活動が少ない場合や、
受粉樹からの花粉供給が不足する園地では、
人工授粉によって受粉を補助します。

主な方法

人工授粉には、綿棒、羽毛、ブラシなどを使用して
花粉を柱頭へ付着させる方法のほか、
専用の授粉器や散粉機を使用する方法があります。

花粉を増量剤と混合して使用する場合もあります。
混合方法や希釈倍率は花粉や使用機器によって異なるため、
花粉供給元や機器メーカーの指定条件を確認します。

液体を利用する授粉技術も研究・利用されていますが、
花粉を単純に水へ混ぜればよいわけではありません。
花粉の発芽能力を維持できる専用の条件や処方が必要です。

人工授粉で注意すること

人工授粉の適期や適温を一律の数値で示すことはできません。
対象作物、品種、花粉の状態、開花段階、気温、湿度、降雨などで条件が変わります。

自家不和合性の品種では、
花粉親として利用できる品種か、開花期が重なるかの確認が必要です。
同じ品種の花粉を付けても受精しにくい組み合わせがあります。

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