線虫・センチュウとは
線虫・センチュウとは、線形動物門に属する細長い体を持つ動物の総称です。
土壌、水中、動植物の体内などさまざまな環境に生息しています。
農業で問題になるのは、その一部である植物寄生性線虫です。
土壌中の線虫の多くは細菌や糸状菌などを餌にする自活性線虫であり、作物を加害する線虫ばかりではありません。
農作物に被害を与える植物寄生性線虫
植物寄生性線虫は根などから植物体へ寄生し、養水分吸収の低下、根の損傷、生育不良、萎れ、減収などを引き起こします。
代表的なものにネコブセンチュウ類、ネグサレセンチュウ類、シストセンチュウ類などがあります。
ネコブセンチュウでは根に特徴的なこぶが形成される場合があります。
ネグサレセンチュウでは根組織への侵入と移動によって褐変や壊死が生じます。
「線虫が直接根を腐らせる」とだけ説明すると、二次的な病原菌感染などとの区別ができないため適切ではありません。
地上部の症状だけでは判定できない
線虫被害では、生育不良、萎れ、葉色低下などが見られることがあります。
しかし、これらは肥料不足、根腐れ、土壌病害、過湿などでも発生します。
症状だけで線虫害と断定しないでください。
根の状態、圃場内の発生分布、土壌や根からの線虫検出などを組み合わせて判断します。
線虫防除は種類を確認して行う
植物寄生性線虫は種類によって寄主作物や生態が異なります。
輪作、抵抗性品種・台木、健全苗、登録農薬、土壌消毒などを組み合わせて防除します。
「有機物を施用すれば線虫を防除できる」「土壌消毒をすれば完全にいなくなる」と一律に考えるのは誤りです。
対象線虫を確認し、作物と圃場条件に適した防除体系を選択します。
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参考資料
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