防除補助器具とは
防除補助器具とは、農薬を直接散布する噴霧器や散布機ではなく、薬液の調製・撹拌、散布量の確認、防除機の設置や背負作業、使用後の洗浄・整備など、防除作業を補助するための器具や用品です。
防除作業では、農薬の希釈倍率を正しく合わせるだけでなく、散布中の薬液濃度や散布量を適切に管理することが重要です。薬液タンク内の撹拌器や流量計などを利用することで、作業状態を確認しやすくなります。
薬液の撹拌
水和剤やフロアブル剤などでは、薬液を長時間静置すると成分が沈降・分離する場合があります。撹拌器は、動力噴霧器などの圧力水を利用して薬液タンク内を循環させ、散布中の薬液を撹拌するために使用されます。
ただし、撹拌器を使用しているからといって農薬の調製方法を省略できるわけではありません。農薬ごとに定められた希釈方法や調製手順に従って使用してください。
散布量の確認
流量計は、噴霧器のホースと噴管などの間に取り付け、単位時間あたりの流量や積算流量を確認するための器具です。実際の散布量を把握することで、作業速度や散布時間の調整、防除記録の作成などに利用できます。
農薬は登録された使用量・希釈倍率・使用方法などを守って使用する必要があります。流量計は散布量の確認を補助する器具であり、それ自体が農薬の適正使用を保証するものではありません。
防除機の設置・背負作業の補助
背負式動力噴霧器は、薬液を入れた状態では重量が大きくなります。背負台などを利用すると、低い位置から機械を持ち上げる動作を減らし、適切な高さから背負いやすくできます。
また、可搬型の動力噴霧器では専用のセット台を使用することで、機械を安定した状態で設置しやすくなります。使用時は最大積載重量や設置場所の安定性、メーカーが指定する使用方法を確認してください。
使用後の洗浄・整備
噴口や静電噴口、ホースなどに農薬成分や異物が残ると、目詰まりや性能低下、次回使用時の薬液混入などにつながる場合があります。散布終了後は、使用した農薬や機器の取扱説明書に従って適切に洗浄・点検してください。
専用洗浄剤が指定されている部品では、メーカーが指定する洗浄方法・濃度・使用箇所を守って使用します。
防除補助器具取り扱いメーカー・代理店
| 製造・発売元 | 製品名 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 薬液撹拌 | 動力噴霧器の圧力水を利用して薬液タンク内をジェット水流で撹拌する器具。薬液の沈降・濃度むらの抑制を補助する。 | ||
| 流量測定 | 瞬間流量と積算流量をデジタル表示。ホースと噴管の間に取り付けて使用。ジョイント部はホース内径8.5mmに対応。 | ||
| 流量測定 | 瞬間流量と積算流量をデジタル表示。ホースと噴管の間に取り付けて使用。ジョイント部はホース内径10mmに対応し、比較的流量の多い散布向け。 | ||
| 噴口メンテナンス | 静電噴口の電極部に付着した農薬などの汚れを落としやすくする専用洗浄剤。 | ||
| 背負作業補助 | リフト機構により背負動噴を低い位置から持ち上げ、作業者が背負いやすい高さに調整できる背負台。最大積載重量30kg。動噴を載せたまま移動する用途ではない。 | ||
| 動噴設置補助 | 可搬型動力噴霧器などを設置するためのアルミ製セット台。動噴は別売。 |