ネギ皮むき機

ネギ皮むき機

ネギ皮むき機とは

ネギ皮むき機とは、収穫後のネギの
調製工程で、外側の古い葉や汚れ・傷みのある
葉鞘を取り除く作業を省力化する機械です。
主に圧縮空気を利用するエアー式と、高圧水を利用する水圧式があり、
水圧とエアーを組み合わせた機種もあります。

長ネギ・白ネギ向けの皮むき専用機だけでなく、
根切り・葉切りと皮むきを一連で行う調製機、
青ネギ・小ネギの洗浄と外葉除去を行う機械などもあります。

「ネギ皮むき機」であれば、どのネギにも使用できるわけではありません。
根深ネギ、青ネギ、小ネギ、水耕栽培などで適合する機械が異なるため、
方式や処理能力を見る前に、対象作物と栽培・出荷形態を確認します。

ネギ皮むき機の主な方式

エアー式

エアー式は、コンプレッサーで作った圧縮空気をノズルから噴射し、
ネギの外側の葉鞘を剥がす方式です。
国内では長ネギ・白ネギ用の皮むき機に広く採用されています。

水を使用しないため、皮むき後の排水処理を必要としない点が特徴です。
機種によって必要なコンプレッサー容量、ノズル構造、処理能力、騒音対策は大きく異なります。
コンプレッサーの出力だけでなく、必要空気量、圧力、連続使用時の能力も確認します。

圧縮空気の噴射音やコンプレッサーの運転音が発生するため、
住宅に近い作業場などでは騒音条件も選定項目です。
また、食品に直接空気を当てる設備では、
メーカーが指定するフィルターやドレン対策なども確認してください。

水圧式

水圧式は、
動力噴霧器やポンプなどで加圧した水を利用し、
外葉の除去や洗浄を行う方式です。
機種によっては根元の洗浄、根切り、葉先の切り揃えなどを同時に行います。

圧縮空気を大量に使用する方式とは設備構成が異なりますが、
水圧式だから必ず導入費・運転費が安いとは限りません。
必要水量、動噴・ポンプ、給排水設備、フィルター、残渣処理、
使用後の洗浄などを含めて比較する必要があります。

また、水圧式のすべてが長ネギ・白ネギに対応するわけではありません。
青ネギ・小ネギ専用の機種もあるため、メーカーが示す対象作物を確認します。

水圧・エアー併用式

水圧による洗浄・外葉除去と、エアーによる仕上げなどを組み合わせた機種もあります。
水圧式とエアー式の中間的な方式と考えるのではなく、
対象となるネギ、処理工程、必要設備を機種ごとに確認してください。

ネギ皮むき機を選ぶ際の確認点

対象となるネギを最初に確認する

最初に確認するのは処理能力ではありません。
長ネギ・白ネギ、青ネギ・小ネギなど、どのネギを処理する機械なのかが最優先です。
露地栽培か水耕栽培かによって適合が分かれる製品もあります。

皮むきだけか、一連の調製作業まで行うか

皮むき専用機のほか、根切り・葉切り・皮むきを連続して行う機械があります。
現在の作業人数や調製工程を確認し、
どの工程を機械化すると全体の作業時間が短縮できるかで判断します。

皮むきだけを高速化しても、その後の選別や結束が追いつかなければ、
調製ライン全体の能率は上がりません。

カタログの処理能力だけで決めない

メーカーが示す「○本/時」は機種比較の参考になりますが、
実際の処理能力はネギの太さ、外葉の状態、土の付着、
作業者の熟練度、コンプレッサーや動噴の能力などによって変わります。

可能であれば、導入前に自分の圃場で収穫したネギを使って
皮むき状態、傷、剥き残し、処理速度を確認します。

付帯設備まで含めて確認する

エアー式ではコンプレッサー、エアタンク、配管、フィルター、
電源容量などが必要になる場合があります。
水圧式では動噴・ポンプ、給水、排水、残渣回収設備などを確認します。

本体価格だけを比較すると導入費を誤ります。
既存設備を流用できるか、新たな電気工事や給排水工事が必要かまで含めて見積もります。

騒音と設置条件を確認する

エアー式では皮むき時の噴射音とコンプレッサーの運転音が発生します。
静音カバーを備えた機種でも、作業場全体が無音になるわけではありません。
周辺環境を含めて確認してください。

また、大型コンプレッサーを設置する場合は、
騒音規制法・振動規制法の対象となる可能性があります。
対象地域、原動機出力、使用する圧縮機が規制対象となる型式かどうかを、
設置前に自治体などへ確認します。

ネギ皮むき機で起きやすい選定ミス

  1. 「エアー式は高能率、水圧式は低コスト」と方式だけで決める
    処理能力も導入費も機種ごとの差が大きく、対象となるネギも異なります。
    方式は選定条件の一つにすぎません。
    対象作物、必要処理量、付帯設備を先に確認します。
  2. カタログの最大処理本数を、そのまま自園の処理能力と考える
    ネギの状態や作業者、供給設備によって実際の能率は変わります。
    選別・結束・箱詰めを含めた調製工程全体で処理能力を判断します。
  3. 皮むき機本体だけを見積もる
    コンプレッサー、動噴、電源工事、給排水、エア配管、
    残渣処理などが必要になることがあります。
    付帯設備を含めた総額と作業動線で比較してください。

ネギ皮むき機取り扱いメーカー・代理店

製造・発売元製品名・製品群方式・特徴
株式会社マツモトスポスポR MZ-R2型長ネギ用・エアー式回転ノズル。処理能力800~900本前後/時。3.7kW以上のコンプレッサーを使用する現行機。
株式会社マツモトスポスポX MZ-X2型長ネギ用・エアー式。3方向ノズル。5.5kW使用時700本前後/時、7.5kW使用時800本前後/時。
株式会社マツモトスポスポJ MZJ型長ネギ用・エアー式。5.5kW使用時700本前後/時、7.5kW使用時800本前後/時。
株式会社マツモトベストパワー MP-R2型長ネギ用・エアー式回転ノズル。処理能力800~900本前後/時。3.7kW以上のコンプレッサー。
株式会社マツモトエコパワー MP-R型長ネギ用・エアー式回転ノズル。2.2kW以上のコンプレッサー。処理能力650本前後/時。
株式会社マツモトしずかちゃんⅡ MP-X2型長ネギ用・エアー式。静音フード付き。コンプレッサー条件により400~500本前後/時。
株式会社マツモトむきむき MED-2型長ネギ用・エアー式。処理能力400本前後/時。
株式会社マツモトむきむき MED-2-NLJ型長ネギ用・エアー式。静音フード付き。処理能力400本前後/時。
株式会社マツモトむきむき NEW EMM型長ネギ用・エアー式。2.2kWコンプレッサー。処理能力350本前後/時。
株式会社マツモトむきむき NEW EMM-NLJ型長ネギ用・エアー式。静音フード付き。2.2kWコンプレッサー。処理能力350本前後/時。
株式会社マツモトベストロボ スマートX MBX-1型長ネギ用。根切り・葉切り・皮むきを行う一体型調製機。コンプレッサー条件により1000~1500本/時。
株式会社マツモトベストロボ MB-1DⅡ型長ネギ用。根葉切りとエアー皮むきを一台で行う半自動調製機。1000~1500本/時。
株式会社マツモトスーパーキリスポR SKMZ-R2型長ネギ用。根葉切り機と回転ノズル式皮むき機を組み合わせた調製機。
株式会社マツモトスーパーキリスポX SKMZ-X2型長ネギ用。根葉切り機と3方向ノズル式皮むき機を組み合わせた調製機。
株式会社マツモトスーパーキリスポJ SKMZJ型長ネギ用。根葉切り機とエアー式皮むき機を組み合わせた調製機。
株式会社ミツワ長ネギ調製機・皮むき専用機ベストロボ、スーパーキリスポ、スポスポ、しずかちゃんⅡ、エコパワー等を取り扱う。公式サイトではネギ加工機を新潟県内中心に販売と案内。
株式会社ちくし号農機製作所白ネギ皮むき機 NKH-04T/NKH-07T白ネギ用エアー式皮むき機。NKH-04Tは2ノズル、NKH-07Tは4ノズル。別途コンプレッサーが必要。
山佐株式会社NEGIPIKA(ネギピカ)シリーズ青ネギ・小ネギ向け。水圧式、エアー式、水圧+エアーのハイブリッド式を展開。機種によって対応する栽培方法が異なるため白ネギ用機との混同に注意。
ヤマト商工有限会社水圧式長ねぎ皮むき洗浄機水圧式。根洗い・皮むき・根切り・葉先の切り揃えを一連で行う長ネギ向け調製機。
株式会社サンエーN40EDR水圧式ネギ皮むき機。動力噴霧器を利用する方式。現行販売情報は確認できるものの、現行公式メーカー製品ページを確認できなかったため外部リンクは付けておりません。

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