堆肥枠

堆肥枠

堆肥枠とは

堆肥枠(たいひわく)とは、稲わら、落ち葉、刈草、作物残さなどを一定の範囲に堆積し、堆肥化の管理を行いやすくするための枠状資材です。

樹脂製やアルミ製などがあり、原料の飛散を抑えながら堆積場所を区切り、切り返しや堆肥の取り出しを行いやすくする目的で使用されます。

堆肥枠は発酵装置ではありません。

原料を枠の中へ入れるだけで良質な堆肥になるわけではなく、原料の種類、水分、空気の入りやすさ、切り返し、気温、堆肥化期間などによって分解の進み方は変わります。

堆肥枠と堆肥化

一般的な堆肥化では、酸素を利用する好気性微生物の働きによって原料の分解が進みます。

原料の水分が多すぎたり、強く押し固めたりすると内部の空隙が減り、空気が入りにくくなります。
逆に乾燥しすぎても微生物の活動は低下します。

適正な水分は原料によって異なります。

堆積物の内部まで空気を供給するため、原料や堆積状態に応じて切り返しや攪拌を行います。
堆肥枠を選ぶ際は、容量だけでなく、この作業ができる構造かを確認してください。

堆肥枠の選び方

切り返しと取り出しができる大きさを選ぶ

大容量の堆肥枠でも、フォークやスコップを差し込めない、奥まで手が届かない、枠を外せない構造では管理作業が重くなります。

堆肥化する原料量だけで決めず、切り返し方法と完成後の取り出し方法まで確認します。

材質と耐久性を確認する

樹脂製は比較的軽く、腐食しにくい製品が多くあります。
アルミ製は耐食性があり、長期間の使用を想定した製品もあります。

同じ「堆肥枠」でも材質、補強構造、組立方法、耐候性は異なります。
強く踏み固めたり、製品の想定を超えて高く積み上げたりすると、枠の変形や破損につながることがあります。

設置場所の排水を確認する

低い場所や雨水が集まる場所では、堆積物が過湿になりやすくなります。

原料の種類や堆肥化方法に合わせて、排水、雨よけ、被覆方法を検討します。
周囲への流出、臭気、飛散にも配慮が必要です。

堆肥枠とコンポスターの違い

堆肥枠は、主に原料を囲って堆積するための開放型または半開放型の枠です。

生ごみなどを投入するふた付きのコンポスト容器、メッシュ袋型の堆肥化容器、攪拌や送風を行う機械式コンポスターとは構造と用途が異なります。

製品を選ぶ際は、「堆肥を作れる」という説明だけで同じ種類の資材と判断しないでください。

堆肥枠取り扱いメーカー

製造・発売元製品名特徴
株式会社サンポリ堆肥ワク田畑での堆肥づくり向けの樹脂製堆肥枠。現行公式製品一覧に掲載されています。
有限会社ミネ堆肥枠 136L/181Lポリオレフィン樹脂製。平面状の部材をつないで組み立てる堆肥枠で、136Lと181Lを展開。
コダマ樹脂工業株式会社堆肥枠 AC-1200/AC-1800高密度ポリエチレン製。ジョイントを差し込んで組み立てる構造で、1200×1200mmと1800×1800mmを展開。
大和技研工業株式会社堆造君®簡易組み立て式の樹脂製堆肥枠。角型・円型など複数サイズを展開し、分解・移設にも対応。
株式会社ミツル有機農業用 アルミ堆肥ワクアルミ製。ボルト・ナットを使わず組み立てる構造で、560L・870L・1260Lの3規格を展開。

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