被覆関連資材とは
被覆関連資材とは、農ビ・農PO・農ポリ・マルチフィルム・べたがけ資材・防草シートなどの被覆資材を、固定・補修・展張・回収するために使用する補助資材や作業機器です。
被覆資材そのものではなく、「張る」「固定する」「補修する」「巻き取る」といった施工・維持管理を支える資材をこのカテゴリーで紹介しています。
被覆資材は、使用する場所や素材によって必要な関連資材が異なります。例えば、マルチや防草シートを地面へ固定する資材と、ビニールハウスの農ビ・農POをパイプへ固定する資材では、構造も使用条件も異なります。
なお、ビニールハウス用のパッカー、ハウスバンド、ハウスバンド固定具、フィルム留め材などは、ハウス部材として別カテゴリーにも掲載しています。
被覆関連資材の選び方
関連資材を選ぶ際は、先に使用する被覆資材と施工方法を確認します。同じ「シート用」「フィルム用」と表示された製品でも、すべての被覆資材に使用できるとは限りません。
- 使用する被覆資材:農ビ、農PO、農ポリ、マルチ、不織布、防草シートなど、対象となる資材を確認します。
- 使用目的:地面への固定、パイプへの固定、補修、展張、巻取り、回収など、必要な作業を明確にします。
- 使用場所:露地、トンネル、パイプハウス、施設内通路など、施工条件を確認します。
- 適合性:フィルムの材質・厚み、パイプ径、シート厚、土質など、製品が指定する適合条件を確認します。
- 耐候性・耐久性:屋外で長期間使用する場合は、紫外線や風雨、摩擦などによる劣化も考慮します。
典型的な間違いは、被覆資材と固定・補修資材を別々に選ぶことです。農ビから農POへ変更した場合など、以前使っていた固定材・補修材をそのまま使用できるとは限りません。対象資材との適合を確認してください。
被覆関連資材の種類
シート押さえ・マルチ押さえ
マルチフィルム、べたがけ資材、防草シート、畦フィルムなどを地面に固定するための資材です。U字ピン、シート押さえ、パット付き固定具、バンド型などがあり、土質や対象資材によって適した形状が異なります。
固定具を増やせば必ず強くなるわけではありません。差し込み深さ、土質、固定間隔、押さえる面積、端部処理などを含めて施工します。
プラスチック杭
トンネル被覆材やネット、ロープ、ハウスバンド、畦シートなどの固定点を地面側につくるために使用する樹脂製の杭です。
杭の長さだけで固定力は決まりません。土質、打込み深さ、杭の形状、荷重が掛かる方向によって保持力が変わるため、用途に適した規格を選びます。
補修材・関連材
農ビ・農POなどの被覆フィルムや各種シートの穴・裂けを補修するテープ、加工部・角部の補強材、ハトメ関連資材、フィルムの開閉・換気作業を補助する資材、洗浄用品などを紹介しています。
補修テープや接着剤は、製品によって対応するフィルム素材が異なります。農ビ、農PO、PE系フィルムなど、補修する資材との適合を確認してください。
また、補修材は劣化した被覆材そのものの強度を元に戻す資材ではありません。広範囲の劣化や裂けがある場合は、補修を繰り返すより張り替えが適切な場合があります。
シート展張・巻取り補助
農ビ・農PO・マルチフィルム・反射シートなどを展張したり、使用後に巻き取ったりする作業を補助する機器です。
フィルムの繰り出し台、ハウス被覆フィルムの展張補助機、マルチ張り機、フィルム巻取機などがあります。対象となるフィルムの幅・重量・ロール径などを確認して選定します。
展張・回収作業は風の影響を受けやすいため、作業機器を使用しても強風時の施工が安全になるわけではありません。フィルムの大きさやハウス形状に応じた作業人数・施工方法を検討してください。
被覆関連資材を選ぶ際の注意点
- 対象となる被覆資材を確認する:農ビ、農PO、PE、不織布など、素材によって適合する固定具・補修材が異なる場合があります。
- 固定具だけで耐風性を判断しない:被覆材の張り方、端部処理、ハウス構造などを含めて考える必要があります。
- 補修を張り替えの代わりにしない:紫外線劣化や硬化が進んだフィルムは、穴だけ塞いでも別の場所から破れる場合があります。
- 寸法を確認する:パイプ径、フィルム幅、ロール径、シート厚などが適合しなければ使用できない製品があります。
- 撤去・回収まで考える:固定具の回収性やフィルム巻取り方法まで含めると、張り替え時の作業負担が変わります。