“`html
遮光・遮光資材とは
遮光(しゃこう)とは、
作物や施設へ入る光の量を意図的に減らすことです。
農業では、遮光ネット、寒冷紗、遮光カーテン、
遮光フィルムなどの遮光資材を使用して
日射や光環境を調整します。
主な目的は、強光による葉焼け・果実焼けなどの軽減、
施設内や植物体の過度な温度上昇の緩和、
育苗時の光環境調整などです。
また、花きなどで行う短日処理では、
十分な遮光性能を持つカーテンなどを利用して暗期を確保する場合があります。
一般的な遮光資材が、そのまま短日処理に適するとは限りません。
遮光と遮熱は同じ意味ではありません。
遮光は主に光量そのものを減らす操作です。
遮熱は、近赤外線など熱負荷につながる放射を抑えながら、
栽培に必要な可視光をできるだけ確保する考え方を含みます。
遮光率とは
遮光資材には「遮光率30%」「遮光率80%」などの表示があります。
一般には遮光率が高いほど、資材を通過する光量は少なくなります。
遮光率は資材を比較するための目安になりますが、
同じ遮光率であれば作物への作用も同じ、という意味ではありません。
測定方法、対象波長、材質、色、織り方・編み方などによって、
光の透過・反射・吸収特性は異なります。
製品を比較する場合は、遮光率の数字だけではなく、
メーカーが示す測定条件や製品特性、使用目的も確認します。
遮光率が高いほど涼しくなるとは限らない
遮光によって施設や植物へ入る日射が減れば、
条件によって温度上昇を抑えられます。
しかし、温度への作用は遮光率だけでは決まりません。
資材の色、反射率、吸収率、設置位置、
換気量、外気温、風などでも変わります。
同じ遮光率でも温度特性が同じとは限りません。
例えば施設園芸では、
ハウスの外側で日射を遮る外遮光と、
ハウス内部にカーテンを設置する内遮光では、
施設内の熱環境への作用や施工条件が異なります。
高温対策では遮光だけに頼らず、
換気、通風、灌水、細霧冷房などを
施設や作物の条件に応じて組み合わせます。
遮光しすぎる場合の問題
必要以上に遮光すると、
光合成に利用できる光まで減少します。
長期間の過度な遮光は、生育量や収量、品質へ影響する場合があります。
遮光率は高いほど優れた性能値ではありません。
必要な光量は、作物、品種、生育段階、季節、天候、
栽培地域や施設条件によって異なります。
日射が不足する時期まで高い遮光率の資材を固定しておくと、
軟弱徒長や生育停滞などにつながる場合があります。
茶栽培での遮光
茶栽培では、てん茶、玉露、かぶせ茶などの生産で、
摘採前に茶樹を被覆して光量を減らす被覆栽培が行われます。
遮光によって新芽の生育や葉色、成分組成などが変化するため、
目的とする茶の品質に合わせて被覆を行います。
ここでも遮光率が高ければよいわけではありません。
被覆方法、遮光程度、被覆を始める時期や期間、
品種、樹勢などによって茶樹への影響は変わります。
過度な被覆や長期間の被覆は、
茶樹の生育やその後の収量へ影響する場合があります。
茶栽培に使用する被覆資材や関連機械については、
お茶用資材でも紹介しています。
主な遮光資材
遮光ネットや寒冷紗、遮光カーテン、遮光フィルムなどがあります。
材質、色、織り方・編み方、反射性、遮光率によって
光・温度・通気への作用は異なります。
シルバー系や白色系の資材では、
光を反射する性質を利用して遮光や高温対策を行う製品もあります。
黒色系の資材でも遮光率の異なる多くの製品があります。
色だけを見て遮光率や温度抑制効果を判断することはできません。
製品によっては、保温、遮熱、短日処理など
遮光以外の機能や用途を持つものもあります。
遮光資材を選ぶときに起こりやすい間違い
遮光率が高いほど高性能だと考える
遮光率は光を遮る割合を示す指標であり、
資材全体の優劣を示す数値ではありません。
必要以上に光を減らせば、
光合成や生育を制限する原因になります。
作物と使用時期に必要な遮光程度から選びます。
遮光率と遮熱性能を同じものとして扱う
遮光率が同じでも、
資材が日射を反射する割合と吸収する割合は異なります。
そのため、温度への作用も同じとは限りません。
高温対策を目的とする場合は、
遮光率だけでなく反射性や遮熱特性も確認します。
遮光資材だけで施設温度を下げようとする
遮光しても換気が不足すれば、
施設内に熱がこもることがあります。
換気などの高温対策と組み合わせ、
施設全体の熱環境として考えます。
関連する資材分類・農業用語
“`
見つからない用語・製品の登録をリクエスト
個人情報の入力は不要です。掲載してほしい名称だけをお知らせください。