A.A.S.(えーえーえす)

A.A.S.(AAS)とは

A.A.S.(えーえーえす)とは、All-America Selections(オール・アメリカ・セレクションズ)の略称として使われる表記です。公式には主に「AAS」と表記されます。

All-America Selectionsは、北米で新しい園芸品種を比較試験し、優れた園芸性能を示した品種をAAS Winnerとして選出する独立した非営利組織です。1932年に設立され、1933年からAAS Winnerが発表されています。

試験では、原則として北米でまだ販売されていない新品種を、既存の優良な比較品種と同じ条件で栽培します。アメリカやカナダ各地の試験圃場で、園芸分野の専門家が生育や特性を観察し、比較品種より優れた特徴を示すかを評価します。

AAS Winnerの評価

AASの評価項目は、野菜、草花、多年草などの種類や試験区分によって異なります。

評価対象となる特性には、例えば次のようなものがあります。

  • 開花や収穫までの早さ
  • 収量
  • 病害虫への耐性
  • 花色や花形などの観賞性
  • 果実の大きさや食味などの特性
  • 開花期間や収穫期間
  • 栽培期間を通した総合的な園芸性能

すべての品種を同じ項目だけで評価するものではありません。新品種の特徴に応じて比較対象となる品種が選ばれ、その品種に期待される園芸上の性能が比較されます。

AAS Winnerとは

試験の結果、比較品種より優れた園芸性能を示した品種の中からAAS Winnerが選出されます。

AAS Winnerには、北米の広い地域で優れた成績を示したNational Winnerと、特定地域で特に優れた成績を示したRegional Winnerがあります。

AAS Winnerは「品質保証」や「栽培成功の保証」を意味するものではありません。

AASによる比較試験で優れた園芸性能が確認されたことを示す受賞区分であり、すべての地域、栽培条件、作型で同じ結果になることを保証する制度ではありません。

日本でAAS Winnerを利用する際の注意

AASの試験は北米の栽培環境を基準として行われています。

そのため、AAS Winnerに選ばれた品種であっても、日本の気温、日長、降水条件、病害虫、土壌、施設栽培環境などでは、北米の試験結果と同じ特性を示すとは限りません。

特に営利栽培では、AAS Winnerであることだけを理由に品種を選定するのは適切ではありません。国内の種苗会社が示す作型、適地、耐病性、収量性、品質などの情報を確認し、必要に応じて地域での試作結果を踏まえて判断します。

家庭園芸や品種選定では、AAS Winnerは新品種の特徴を知るための有力な参考情報の一つとして利用できます。

参考:All-America Selections(公式サイト)

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