イグサとは
イグサ(いぐさ・い草・藺草)とは、
畳表などの原料として栽培されるイグサ科の多年生植物です。
農林水産省の品種登録では、
Juncus effusus L. var. decipiens Buchenau
(いぐさ変種)として扱われています。
日本では古くから工芸作物として栽培され、
長く伸びた茎を収穫・乾燥して、
主に畳表やござなどの原料に利用します。
「イグサ」「い草」「藺草」は、
表記の違いとして同じ作物を指して使われます。
農業分野では「いぐさ」表記も広く用いられています。
イグサの栽培
畳表用イグサでは、
苗を育てて株分けし、本田へ移植して栽培します。
主産地の一般的な栽培では、
秋から冬に本田へ植え付け、
春以降に先刈りや網張りなどの管理を行い、
6月下旬から7月中旬ごろに収穫します。
イグサは長く伸びるため、
収穫前には倒伏防止用の網を圃場へ張る栽培体系があります。
収穫時期や栽培管理は、
品種、植付時期、収穫予定、地域などによって異なります。
イグサと畳表
収穫した畳表用イグサは、
一般に乾燥前に泥染めを行います。
泥染めでは、
染土と呼ばれる細かな天然土を
水に分散させた液へイグサを浸します。
その後に乾燥し、
長さや品質などによって選別した原草を
畳表へ製織します。
イグサの品質は単純に「長いほど良い」とは限りません。
長さに加えて、
茎の太さ、色調、硬さ、揃い、
傷や先枯れの状態なども用途や畳表品質に関係します。
イグサと七島藺の違い
畳の原料として使われる植物には
七島藺(しちとうい)もあります。
名称に「藺」が含まれますが、
一般的なイグサと七島藺は同じ植物ではありません。
イグサはイグサ科ですが、
七島藺はカヤツリグサ科の植物です。
七島藺を原料とする畳表は、
一般的なイグサ畳表とは
原料植物や製織方法、質感などが異なります。
「畳の原料になる植物=すべてイグサ」ではありません。
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