種子(しゅし)

種子(しゅし)

種子(しゅし)とは、植物が生命を次世代へと受け継ぐために作り出す、非常に大切な構造物です。一般的には、植物の花が受粉を経た後、子房(しぼう)内の胚珠(はいしゅ)が発達して種子が形成されます。

種子の中には新しい命のもととなる胚(はい)と、それを育てるための栄養分(胚乳(はいにゅう)または子葉(しよう))が蓄えられており、種皮(しゅひ)がそれらを外部から守っています。

種子は植物種によって大きさ・形・色が異なり、環境条件が整うと発芽して新しい植物となります。これにより、植物は広い範囲に種を広げ、子孫を増やしていくことができます。

同意語としては「種」があります。

種子の概要

種子は、植物が子孫を残すために欠かせない仕組みです。多くの植物では、受粉後に胚珠が成熟して種子となり、発芽に適した条件(温度、水分、酸素など)が揃うと活動を開始します。

種子は休眠状態でも長期間生存できる特性を持ち、乾燥や寒さといった厳しい環境にも耐えることができます。

野生植物だけでなく、農業においても種子は作物栽培の出発点であり、安定した生産には良質な種子の確保が重要です。

種子の詳細説明

種子の内部には次の構造が見られます。

  • 胚(はい):発芽して新しい植物体を形成する部分です。
  • 胚乳(はいにゅう)または子葉(しよう):胚の成長を助けるための栄養が蓄えられています。
  • 種皮(しゅひ):胚と栄養組織を守る外側の硬い保護膜です。

種子の形成は、花粉が胚珠に到達して受精することから始まり、受精卵が発達する過程で生じます。トウモロコシやイネといった穀物類では、特に胚乳が発達し、種子の大部分を占めています。一方、マメ科(インゲンマメやダイズなど)の植物では、主に子葉に栄養が蓄えられています。

種子の役目と課題

種子には以下の役目があります。

  1. 生命の保存と伝達:次世代に遺伝情報を確実に伝える働きを持ちます。
  2. 発芽適応:休眠によって発芽に適した時期を選び、生存率を高めます。
  3. 分散機能:風、動物、水などを利用して広範囲に散布され、生育範囲を拡大します。

種子に関する主な課題と対策

発芽率の低下

保存中の湿度や温度管理が不適切だと、発芽率が低下します。これを防ぐには、低温・低湿度での保管が重要です。

病気の感染リスク

種子には病原菌が付着している場合があり、発芽後の苗を病気にする危険性があります。種子消毒や、病害耐性種子の使用でリスクを下げることができます。

品種の劣化

連年自家採種を繰り返すと、品種本来の特性が失われる場合があります。定期的な新品種の購入や、管理体制の整備が効果的です。

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