環境制御とは
環境制御とは、施設園芸などで温度、湿度、日射、二酸化炭素(CO2)濃度、風、根域環境などを測定し、換気、暖房、遮光、CO2施用、灌水などの設備を調整することです。
複数の環境要素と設備を連携して制御する方式は「統合環境制御」と呼ばれます。
環境制御の目的は、外気条件の影響を受けながらも、作物の生育に適した環境へできるだけ近づけ、栽培管理の安定化や省力化を図ることです。
主な制御対象
- 温度:換気窓、換気扇、暖房機、ヒートポンプなどを制御。
- 湿度:換気、暖房、除湿、細霧などを組み合わせて管理。
- 日射:遮光・遮熱カーテン、補光設備などを制御。
- CO2濃度:CO2施用装置と換気状態などを考慮して制御。
- 灌水・施肥:時刻、積算日射量、流量、培地水分などを基に灌水や施肥を制御。
環境制御で重要な考え方
温度、湿度、CO2、日射、灌水などは相互に関係しています。
例えば換気を増やせば温度や湿度を下げられる一方、施用したCO2が施設外へ流出する場合があります。
暖房、換気、除湿、CO2施用などを個別に動かすだけでは、設備同士が相反する動作をすることもあります。
そのため、環境制御では単一のセンサー値だけを「最適値」に合わせるのではなく、作物の生育段階、外気条件、設備能力、エネルギーコストなどを含めて制御する必要があります。
自動制御の注意点
環境制御装置を導入しても、収量や品質の向上が自動的に保証されるわけではありません。
センサーの設置位置や校正、設備能力、制御設定、作物の状態が適切でなければ、期待した効果が得られない場合があります。
また、センサー異常、停電、通信障害、駆動機器の故障などに備え、警報、手動操作、非常時の設定などを確認しておくことが重要です。
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