結束梱包機器

結束梱包機器

結束梱包機器とは

結束梱包機器とは、
農産物を束ねる結束、
袋への投入、
袋口の封かん、
箱や荷物のバンド掛けなど、
出荷・販売に向けた包装や梱包作業を補助または自動化する機器です。

農産物の出荷工程では、
収穫後に調製や選別を行い、
必要に応じて重量計で計量した後、
結束、袋詰め、袋とじ、箱詰めなどを行います。

結束、袋詰め、袋とじは別の作業です。

例えばホウレンソウをテープで束ねる作業は結束、
束ねたホウレンソウを袋へ入れる作業は袋詰め、
袋の口をステープルやテープなどで閉じる作業は袋とじです。

機器を選ぶ際は、
どの工程を省力化するのかを先に明確にします。

結束梱包機器の主な種類

野菜結束機

ネギ、ホウレンソウ、アスパラガス、カブなどを、
テープ、ひも、ゴムなどで一定量ずつ束ねる機器です。

手巻き式や手動式のほか、
スイッチやペダルで作動する電動式、
計量設備や搬送設備と組み合わせて使用する自動式があります。

作物の太さや硬さに対して結束力が強すぎると、
茎や葉を傷めることがあります。

結束径、結束力の調整範囲、
使用できるテープや消耗品を確認して選定します。

長ネギ用の専用機については
ネギ結束機
も参照してください。

袋詰め機・袋詰め補助機

ホウレンソウ、小松菜、水菜などの軟弱野菜では、
葉が袋口へ引っ掛かったり、
袋との摩擦によって挿入しにくかったりすることがあります。

袋詰め機や袋詰め補助機は、
シュートなどを利用して農産物をまとめ、
袋へ入れやすくする機器です。

電源を使用しない簡易型から、
真空ポンプなどを利用して袋を保持し、
連続して袋詰めする機種まであります。

袋詰め機が袋口まで閉じるとは限りません。

袋詰め後に封かんが必要な場合は、
袋とじ機やシーラーなどを別に使用します。

袋とじ機・封かん機

農産物を入れたポリ袋やネット袋などの口を、
ステープル、テープ、クリップなどで閉じる機器です。

手動式、充電式、空気圧を利用するエア式などがあり、
袋の材質や幅、
内容物の大きさ、
必要な処理能力によって適する機種が変わります。

使用できるステープルやテープが機種ごとに指定されている場合があります。

本体だけでなく消耗品の供給条件も確認します。

箱・荷物の梱包機

段ボール箱や荷物をPPバンドなどで締め付け、
輸送中の箱開きや荷崩れを抑える機器です。

バンドを手作業で締める工具のほか、
引き締め、溶着、切断を行う半自動梱包機や
自動梱包機があります。

農産物そのものを束ねる野菜結束機とは用途が異なります。

箱の大きさ、重量、
必要な締め付け力、
使用するバンド幅を確認して選びます。

真空包装機

包装袋内部の空気を吸引し、
袋口をシールする機器です。

農産加工品、漬物、加工食品などの包装に使用され、
機種によってはガス封入などに対応します。

生鮮青果物を真空包装すれば鮮度が長持ちするとは限りません。

収穫後の野菜や果実は呼吸を続けています。

酸素濃度が過度に低下すると、
品目、温度、包装条件によっては
生理障害や品質低下につながることがあります。

生鮮青果物の鮮度保持では、
真空包装と、
包装資材のガス透過性などを利用して
包装内の酸素・二酸化炭素濃度を調節するMA包装を
区別して考えます。

結束梱包機器を選ぶときの確認点

どの工程を機械化するか

ネギを束ねるのか、
軟弱野菜を袋へ入れるのか、
袋口を閉じるのか、
段ボール箱へバンドを掛けるのかによって
必要な機器は異なります。

「何を入れる機械か」だけではなく、
投入前の状態と機械通過後の状態を確認します。

作物と包装資材の適合

同じ袋詰め機でも、
使用できる袋幅や長さには範囲があります。

結束機では、
使用できるテープ幅、
結束径、
引き締め力などが機種によって異なります。

既に使用している
袋類や
包装資材を
そのまま利用できるとは限りません。

機械の購入前に適合する資材を確認します。

処理能力

カタログに記載された最大処理能力だけで機種を選んではいけません。

例えば袋詰め機が高速でも、
前工程の調製や計量が追いつかなければ
袋詰め機の能力を使い切れません。

作物の形状やばらつき、
投入する作業者の速度、
資材交換、
清掃、
前後工程を含めた
1日当たりの実処理量で判断します。

作物への損傷

葉物野菜やアスパラガスなどでは、
強く締め付け過ぎると茎や葉を傷めることがあります。

結束直後に問題がなくても、
輸送中に結束部から傷みが発生する場合があります。

作物に適した結束力で使用します。

電源・圧縮空気・設置条件

機種によってはAC100Vや三相200Vの電源、
エアコンプレッサなどが必要です。

機械本体の設置寸法だけでなく、
作業者の立ち位置、
農産物の投入側と排出側、
コンベア・レールとの接続、
清掃や保守に必要な空間も確認します。

消耗品と維持費

結束用テープ、
ステープル、
PPバンド、
包装袋などを継続して使用する機器では、
機械本体の価格だけでは導入費用を判断できません。

消耗品の単価、
1包装当たりの使用量、
入手経路、
交換部品、
保守体制まで含めて比較します。

結束梱包機器取り扱いメーカー・代理店

製造・発売元製品名特徴
ニチバン株式会社たばねら™ 300-VⅡキャベツ、レタス、ネギ、ニラ、アスパラガスなどに対応する手巻き式野菜結束機。座った姿勢でも結束作業を行いやすい構造
ニチバン株式会社たばねら™ 3000-Vホウレンソウ、ネギ、アスパラガス、カブなどに対応するメカ式野菜結束機。結束力を調整可能
マックス株式会社おびまる HT-M2/PU(AN)ネギ、ホウレンソウ、カブなどに対応する電動式野菜結束機。AC100V。結束力を調整可能
マックス株式会社モバイルパックナー HR-JH(F)/P野菜・果実のポリ袋やネット袋を閉じる充電式袋とじ機。電源コンセントのない場所でも使用可能
マックス株式会社青果物用パックナー HR-AV2(F)/P野菜・果実向け袋とじ機。ポリ袋・ネット袋に対応するプラステープル方式。使用には圧縮空気が必要
株式会社向井工業野菜袋詰機 MP-200ホウレンソウ、小松菜などの袋詰めを補助する足踏み式機器
株式会社太陽野菜類袋詰め機 VF810ホウレンソウ、小松菜、水菜、春菊などの軟弱野菜向け袋詰め機。真空ポンプ内蔵。公式公称値は理論800袋/時、実作業600袋/時
株式会社太陽野菜類袋詰め機 楽々つめっ子 VF300Nホウレンソウ、小松菜などの軟弱野菜用袋詰め補助機。電源不要。対応袋は開口部幅200~280mm、長さ280~400mm
株式会社イシダ小ネギ用計量・結束装置小ネギの計量とゴム紐による結束を行う設備。組み合わせ計量方式と加減算計量方式を展開
株式会社イシダアスパラガス用組み合わせ計量・結束装置アスパラガスなど短尺野菜用のセミオート計量・結束設備。人手投入による組み合わせ計量に対応
ストラパック株式会社半自動梱包機 iQ-400シリーズ段ボール箱や荷物などをPPバンドで梱包する半自動梱包機。標準型、全面カバー型、コンパクト型、卓上型を展開
株式会社TOSEI真空包装機 HVP-282卓上型真空包装機。ホットパックモードと通常モードを搭載。シール有効長220mm
株式会社TOSEI真空包装機 V-856/V-856-G大型据置型真空包装機。L字シール方式。V-856-Gはガス封入機能付き

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