FRP支柱

FRP支柱

FRP支柱とは

FRP支柱とは、
繊維で補強した樹脂を使用した農業用の支柱です。

FRPはFiber Reinforced Plastic(繊維強化プラスチック)の略称で、
農業用FRP支柱では、主にガラス繊維を補強材として樹脂で固めた材料が使われています。

軽量で腐食しにくく、弾性を利用して曲げられる製品があるため、
トンネル栽培の支柱や、
花き・野菜などの園芸用支柱として利用されています。

製品によっては表面を樹脂で被覆し、
ガラス繊維の露出を抑えるとともに、
被覆資材との摩擦や引っ掛かりを抑えたものがあります。

FRP支柱の特徴

FRP支柱は鋼材を使用した支柱と比べて軽量な製品が多く、
運搬、設置、撤去、保管時の作業負担を抑えやすい資材です。

また、ガラス繊維と樹脂を主体とするため、
鋼材のような赤錆は発生しません。

トンネル用FRP支柱では、
弾性を利用してアーチ状に曲げ、
使用後に直線に近い状態へ戻る復元性を持たせた製品があります。

「FRPなら、どの製品でも何度でも完全に元へ戻る」と考えるのは誤りです。

復元性、許容できる曲げ量、外径、断面形状、構造は製品によって異なります。
過度に曲げたり、局部的に強く折り曲げたりすると、
樹脂や内部のガラス繊維が損傷することがあります。

トンネル支柱と直線状の支柱

FRP支柱には、
トンネル栽培でアーチ状に曲げて使用する細径タイプのほか、
作物の支持、防獣柵、電気柵などに使用される比較的太い棒状・パイプ状の製品があります。

同じFRP製でも用途は同じではありません。

例えば、トンネル支柱では、
必要なトンネル幅・高さに対して適切な長さと曲げ特性が必要です。

作物を支える用途では、
作物の高さや重量、誘引方法、
支柱の剛性や地中への固定状態などを確認します。

防獣柵や電気柵では、
その用途についてメーカーが適合を示している製品を選びます。

FRPという材質名だけで用途を判断しないでください。

FRP支柱を選ぶ際の注意点

トンネル用では、
支柱の長さだけでなく、
外径、断面形状、推奨トンネル幅、地面への差し込み量などを確認します。

細い支柱ほど必ず扱いやすいとは限りません。
支柱間隔が広すぎたり、地面への固定が不足したりすると、
強風時にトンネル全体が変形することがあります。

これはFRPそのものの強度だけで決まる問題ではありません。

支柱間隔、地盤の状態、
被覆材の張り方、端部固定、
風向・風速などを含めて判断します。

直線状の園芸支柱では、
必要な剛性や長さによって
樹脂被覆鋼管などの方が適する場合があります。

FRP支柱と樹脂被覆鋼管にはそれぞれ用途があります。
材質だけで優劣を決めることはできません。

表面の劣化とガラス繊維に注意

FRP支柱は錆びないため、
金属支柱と同じ腐食の仕方はしません。

しかし、永久に劣化しない資材ではありません。

長期間の使用や摩耗、衝撃などによって表面が傷み、
内部のガラス繊維が露出したり、
表面がささくれた状態になることがあります。

この状態では素手で強く握らず、
手袋を使用してください。

表面が粗くなった支柱をトンネルに使用すると、
被覆フィルムを傷つける原因にもなります。

ガラス繊維が露出した支柱を、そのまま使い続けないでください。

FRP支柱を切断・研磨する場合は、
ガラス繊維や樹脂の粉じんが発生する可能性があります。
製品メーカーの取扱方法を確認し、
手袋、保護眼鏡、防じん対策など必要な保護措置を行います。

FRP支柱取り扱いメーカー・代理店

製造・発売元製品名特徴
宇部エクシモ株式会社農業用トンネル支柱 ダンポール™細径FRPを特殊樹脂で被覆した農業用トンネル支柱。軽量で耐腐食性があり、高い復元性を持つ。ロッド、パイプ、フラットタイプを展開。
宇部エクシモ株式会社農業用支柱 コンポーズ™FRPパイプ製の農業用支柱。花き、長芋、豆類などの園芸用支柱のほか、防獣柵・電気柵の支柱にも使用。用途に応じたイボ加工にも対応。
積水樹脂株式会社ニューセキスイポールFRPを使用した軽量なトンネル支柱。表面が滑らかで被覆材を傷めにくく、使用後の収納性にも配慮された製品。

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