目通り(めどおり)

目通り(めどおり)
目通り(めどおり)

目通り(めどおり)とは、立木(たちき)の幹の太さを、地上から約1.2~1.3メートルの位置(目の高さ)で測った直径のことを言います。これは樹木の成長度や材積(ざいせき:木材の体積)を見積もるうえで基準となる重要な数値です。

造園(ぞうえん)や森林管理、都市緑化、そして屋上緑化などにおいても活用され、幹の太さが環境への影響や安全性にかかわる要素として重視されます。

樹木の伐採(ばっさい)や植栽(しょくさい)計画を立てる際にも、この目通りの情報が使われ、木の寿命、健康状態、空間設計との調和に役立ちます。 同意語としては「胸高直径(きょうこうちょっけい)」「目通り直径」などがあります。

目通りの概要

  • 定義:地上約1.2~1.3mの位置で測った幹の太さ(直径)
  • 使用分野:造園、林業、都市緑化、土木設計
  • 測定単位:センチメートル(cm)またはミリメートル(mm)

目通りの詳細説明

目通りは、日本の森林や公園の樹木管理において、樹木の成長や健全性を判断するための基本的な情報として用いられています。幹の太さは、葉張りや根張り、さらには地中支柱との関係を反映しており、単に太さだけでなくその木がもつ潜在的な生態的価値も示唆します。

造園業者や樹木医はこの情報をもとに、移植の可否、剪定(せんてい)の必要性、または土壌改良の必要性などを判断します。

また、樹木の材積計算にも使われ、伐採前の立木価格や、林業での収穫計画にも関わってきます。特に森林計画においては、目通りから得られるデータをもとに、将来の木材供給量や森林の持続可能性についてのシミュレーションも行われます。 さらに屋上緑化や人工地盤上の植栽においては、目通りによって重量や根張りの広がりが予測でき、構造的な安全計算に不可欠な情報となります。

目通りの役割

  1. 成長評価:木の育ち具合を定量的に示し、成長スピードの分析に利用
  2. 健康診断:幹の太さが異常に細い・太い場合は病害や生育不良の兆候
  3. 重量・体積推定:搬出時の重量計算、土台構造の負荷評価に必須

目通りの課題と対策

1. 測定誤差の発生

測定位置が正しくない、傾いた木、枝やコブの影響で正確に測れないことがあります。対策としては、巻尺や専用のキャリパーを使用し、木が傾いている場合は地形に合わせた補正値を導入する必要があります。

2. 経年による太さの変化

幹の太さは年々成長とともに変わるため、過去データとの比較が困難になることもあります。これに対しては、定期的な計測記録を行い、年ごとの変化を蓄積しておくことが重要です。

3. 用途に応じた測定基準の違い

都市緑化や造園、林業など用途によって測定ルールが異なることがあります。これを解消するには、作業前に基準の統一と文書化を行い、関係者間での情報共有を徹底する必要があります。

猛暑対策、台風に負けないハウス、コスパに優れたハウス、中古ビニールハウス、雪に負けないハウス、おすすめ農業資材
新規CTA
大和鋼管のお値打ちパイプ
新規CTA
新規CTA
【無償掲載キャンペーン】農材ドットコムに貴社の商品情報を掲載!!
種苗、肥料、農業資材の取扱店。 営農アドバイスも受けれます。
農材ドットコム SNSの告知
TOP