花粉増量剤とは
花粉増量剤(Pollen extender)とは、
果樹などの人工授粉で使用する
花粉に混合し、
少量の花粉を扱いやすい量に増やしたり、
均一に分散・散布しやすくしたりするための資材です。
代表的なものに石松子(せきしょうし)があります。
石松子にはヒカゲノカズラ類の胞子が利用され、
流動性や撥水性を生かして花粉と混合します。
着色し、授粉作業を行った場所を確認しやすくした製品もあります。
花粉を増殖させる資材ではない
花粉増量剤を混ぜても、発芽能力を持つ花粉粒の数は増えません。
増量剤を加えることで混合物全体の量を増やし、
少量の花粉を均一に扱いやすくするものです。
混合倍率を高くしすぎると、
1花当たりへ到達する有効花粉量が不足する可能性があります。
「多く混ぜるほど得」という資材ではありません。
混合倍率を決める条件
適切な混合倍率は、
作物、品種、花粉の発芽率、
粗花粉・純花粉の別、
授粉方法、使用する授粉機などによって変わります。
特に花粉発芽率は重要です。
同じ花粉量でも発芽能力が低ければ、
実際に受精へ進める花粉の数は少なくなります。
「石松子は常に○倍」という一律の判断はしません。
対象作物の技術資料や産地の指導基準、
花粉・増量剤メーカーの指定条件を確認します。
粉末増量剤と溶液授粉
石松子などの粉末増量剤と、
花粉を液体へ分散させる溶液授粉用資材は区別します。
溶液授粉では花粉の発芽能力を維持するための
組成、濃度、温度、調製後の使用時間などが設定されます。
水を一般的な花粉増量剤の代わりに使用できるとは限りません。
関連する資材分類・農業用語
見つからない用語・製品の登録をリクエスト
個人情報の入力は不要です。掲載してほしい名称だけをお知らせください。