根切りシート(水稲・稲作資材)

根切りシート(水稲・稲作資材)

根切りシートとは

根切りシートとは、水稲の育苗などで、育苗箱の底部や育苗箱の下に敷き、箱外へ伸びる根を抑えたり、伸びた根を処理しやすくしたりするための資材です。

根が育苗床や地面へ入り込むと、苗箱を持ち上げる際に抵抗が大きくなり、苗取りや苗箱の移動に手間がかかります。
根切りシートや根切りネットを使用することで、こうした根の伸長を制御し、田植え前の苗の取り扱いや作業の省力化につなげます。

「根切りシート」と呼ばれる製品は、すべて同じ構造ではありません。
根をほとんど通さないシート・不織布タイプのほか、ネット状の資材を利用して余分な根を処理するものなどがあります。

根切りシートの主な役割

水稲育苗では、苗箱から出た根が育苗床へ伸びると、田植え前に苗箱を持ち上げにくくなることがあります。
根切りシートは、こうした育苗箱外への根の伸長を制御することが主な役割です。

製品によっては透水性や通気性を持たせ、排水を確保しながら根の貫通を抑えるものもあります。
苗マットの形成や苗箱底部への土の付着軽減を特徴とする製品もありますが、これらの性能は製品ごとに異なります。

「根を傷つけないためのシート」と一括して考えるのは適切ではありません。
根を遮断する製品もあれば、田植え前に余分な根を切り離して使用するネットもあります。

根切りシート・根切りネットの種類

代表的なものには、次のようなタイプがあります。

根を通しにくいシート・不織布タイプ

育苗箱の底や下部へ敷き、根が育苗床へ入り込むのを抑えるタイプです。
透水性や通気性を備えた製品もあり、水稲育苗用として広く利用されています。

ネットタイプ

高密度ポリエチレンなどのネットを苗箱の下へ敷くタイプです。
苗箱の配置を整えやすくした製品や、田植え前に余分な根を切って苗箱を取り外しやすくする製品があります。

育苗箱内に使用する下敷材

育苗箱の内部へ敷く下敷材にも、根が箱外へ抜けにくくなる製品があります。
保水性、透水性、根止め性能、耐久性は製品によって異なるため、根切りシートという名称だけで選ばず、使用方法と性能を確認します。

選定・使用時の注意

根切り資材は、使用する育苗方式に合う製品を選びます。
マット苗、ポット苗、土付成苗などでは、適する資材や敷設方法が異なります。

特に確認したいのは透水性、根の通し方、設置位置、再使用の可否です。

透水性のある製品でも、資材の下に水が滞留すれば育苗環境は変化します。
灌水量や育苗床の排水状態も含めて管理します。

使い切りの製品と繰り返し使用できる製品もあります。
製品名が似ていても使用方法は同じとは限りません。メーカーが指定する敷設方向、表裏、使用回数を確認してください。

根切りシート取り扱いメーカー・代理店

製造・発売元製品名特徴
みのる産業株式会社根切りネット(ポット用)高密度ポリエチレン製ラッセル編み。幅1.4m×50m、網目2mm。苗箱を並べやすく、移植時に余分な根を切って苗取りをしやすくする
みのる産業株式会社根切り用ネット(土付成苗用)IK2-30土付成苗用いかだ育苗向け。苗箱とフロートの間に敷き、田植え前に根切り包丁で苗箱を切り離す
日本甜菜製糖株式会社 紙筒事業部クラパピー通気・透水性のあるビニロン繊維製不織布。箱底から根を通しにくく、水稲では根切り作業の省力化と苗マット形成を助ける。繰り返し使用可能
MKVアドバンス株式会社カルネッコS根を通しにくく、透水性・通気性を備えた育苗箱用下敷シート。苗マット形成を助ける
MKVアドバンス株式会社パオパオ™根切りシート50水稲育苗や野菜のポット育苗、鉢栽培などの下敷き用。根切り効果に加えて透水性・通気性を持つ
日新商事株式会社(取扱)ワリフ®[根切り]ネット状のポリエチレン不織布「ワリフ」の根切りタイプ。育苗箱下の根の伸長抑制用途に使用
NBセーレン株式会社ラブシート®(育苗用)ポリエステル長繊維不織布。育苗用下敷資材として使用される製品群。旧ユニチカ不織布事業からNBセーレンへ事業移管

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