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 米政府、トウモロコシのエタノール消費上方修正 農産物の海外依存拡大へ

2007/02/16

 ブルームバーグによると、米農務省は14日に発表した今後10年の農産物長期予測で、米国産トウモロコシについて作付面積とガソリン代替燃料エタノール向け消費を前年にまとめた見通しから大幅に上方修正した。燃料向け消費が増えるため農産物の海外依存が高まるとの見方を示した。

 エタノール向けトウモロコシの消費割合は現在の約20%から08年には29%に上昇し、16年まで30~32%で推移すると予測した。前年予測では15年まで23%を超える可能性は低いと分析していた。

 米国で昨年、エタノール生産量が過去最高の50億ガロン(1ガロン=約3・8リットル)に達し、トウモロコシ相場が81%も上昇するという劇的な変化を受け見通しを修正した。

 また、米農家が食糧と同様に燃料供給の役割を担うことからトウモロコシ作付面積は8180万エーカー(06年)から10年までに9000万エーカーに拡大するとした。前回は11年までに最大8500万エーカーと予測していた。

 ブッシュ大統領は1月の一般教書演説でエタノールの拡大を打ち出しており、トウモロコシに生産を転換する農家が増えるとみられている。米農務省は作付面積の拡大がトウモロコシ価格の安定につながるとしている。ただ、大統領が掲げた再生可能燃料と代替燃料の普及目標の350億ガロン(17年時点)の達成は難しいとの指摘もある。

 燃料向けの消費拡大のあおりを受け、農産物輸入が増える見通しだ。16年に輸出は23%増の948億ドル、輸入は34%増の927億ドルと予測した。消費者が購入する食品価格は今後10年を通し年1・7~2・9%上昇する見通しだ。  

2月16日8時35分配信 フジサンケイ ビジネスアイ