トップページへ 農業関連記事 農業資材取扱店 更新内容 情報掲載 お問合せ
 
農業関連記事
←前の記事 記事一覧 次の記事→

 <農業生物資源研>米粒の幅決める遺伝子発見

2008/07/07

 農業生物資源研究所(茨城県つくば市)などの研究グループが、米粒の幅を決める遺伝子を発見した。また遺伝子の変化の過程から、日本の米に代表される短粒幅広のイネ(ジャポニカイネ)の栽培起源が、インドネシアやフィリピンだったとする新説も明らかにした。英科学誌ネイチャージェネティクスの電子版に7日掲載された。

 研究グループは、幅広のジャポニカイネの「日本晴」と、幅細のインディカイネを比較。コメ粒の形を決定する遺伝子を調べた結果、幅を細くする遺伝子「qSW5」を発見し、インディカイネではこれが機能していることを解明した。この遺伝子が働きを失うと、モミの幅が約2割増大し、収穫量も約1割増えた。これを応用すれば、インディカイネの収量アップが期待できるという。

 また、この幅を決める遺伝子と、他の2種類の遺伝子の有無について、アジア地域の179カ所のイネの品種を調べた。その結果、日本のイネの多くは、三つもしくは二つの遺伝子が欠損していた。野生イネにはこれらの遺伝子が備わっており、各地でイネが栽培される過程で遺伝子が欠損していくが、インドネシアやフィリピンのイネの中には、この遺伝子変化が起きる前と考えられるジャポニカイネが存在していることが分かった。

 日本のイネの起源は従来、中国の長江流域などとする研究成果が発表されていたが、同研究所の井沢毅主任研究員は「インドネシアなどで栽培化されたイネが中国に伝わり、そして日本に来たと推測できる」と話している。【石塚孝志】

7月7日2時30分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080707-00000008-mai-soci