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理研 植物の免疫制御メカニズム解明 環境調和型農業に応用期待 |
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理化学研究所は植物の病原菌感染に対する免疫機構「全身獲得抵抗性」(SAR)が、乾燥や塩害といった環境ストレスによって弱められるといった複雑な制御メカニズムを解明した。農薬として使用されているSAR誘導剤の利用技術開発などを進め、殺菌剤に依存しない環境調和型の農業確立に役立てたい考えだ。 植物が病原菌に感染すると、サリチル酸や抗菌性タンパク質を体内に蓄積し、2次感染を抑制する。サリチル酸をシグナルとする抵抗性をSARとしており、SAR誘導剤が農薬として水田などで利用されてきた。 SARは生態系に影響を与えない環境に優しい農薬だが、冷害などの環境ストレス下では効果が発揮されず、病原菌に感染するなどそのメカニズムが明らかにされていなかった。 研究チームではシロイヌナズナを用いて、環境ストレス実験を行った。環境ストレスを受けるとサリチル酸蓄積などシグナル伝達全体が抑制され、結果として病原菌感染への抵抗性を弱めることがわかった。 環境ストレス応答に重要な役割を果たすアブシジン酸がSAR誘導を抑制することを明らかにした。一方、すでにSAR導入済みの植物では環境ストレスへの応答が低下する。 今回の研究結果により、環境調和型の農業確立やさまざまなストレスに適応できる植物の開発に弾みがつくことも予想される。 7月1日8時26分配信 フジサンケイ ビジネスアイ |