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2008/09年度冬季の穀物収穫高が秋の雨不足による下方修正で過去最高のペースには届かなくなるとはいえ、依然回復傾向を示していることが、豪農業資源経済局(ABARE)の17日の発表で分かった。日本に対する影響も大きい小麦は、作付面積が過去最高の1,400万ヘクタールに拡大。ただし、農地に含まれる水分は十分とはいえない状態で、実際の収穫高は今後の降水量に左右されるもようだ。地元各紙が報じた。 冬作物全体の収穫量は、干ばつの打撃を受けた前年同期を65%(約1,500万トン)上回る3,710万トンとなる見通し。小麦は今回、収穫量予測が今年3月の発表時(2,595万トン)より8.8%も低い約2,370万トンに下方修正されたものの、前年の1,304万トンと比べれば82%増と大きく上向いた。 なお、小麦以外の冬作物を3月の前回予測と比較した場合、大麦が896万トンから794万トン(前年同期比34%増)に引き下げられたのに対し、カノーラは143万トンから167万トン(同56%増)と上方修正されている。 冬作物の作付け面積は前年同期比9%増の2,234万ヘクタール。小麦は同13%増の1,400ヘクタールと過去最高だった。4~5月に適切な雨量はなかったとはいえ、世界的な食糧不足による需要増加で、東部州の生産者の多くは降雨前に播種作業を行うという「ばくち」に打って出たようだ。 州別の冬作物収穫量では、ニューサウスウェールズ(NSW)州が1,045万1,000トンと前年同期のほぼ2.5倍。ただし、同州の穀倉地帯でこの秋に平年の半分以上の降水量を超えた場所はなかった。気象庁の予報でも、今後平年以上の雨が降る確率は、同州南部が50%、北部も50%を若干上回る程度と予断を許さない状態だ。 続いて回復度が高かったのは、前年比57%増の182万2,000トンだったクイーンズランド州。以下、ビクトリア州(同45%増の550万4,000トン)、南オーストラリア州(同35%増の656万7,000トン)、西オーストラリア州(同25%増の1,209万5,000トン)と続いた。 一方、今年度の夏作物の作付面積は、前年同期比16%増の106万2,000ヘクタールの見込み。夏作物収穫量は同59%増の350万トンと期待される。 夏の雨の恩恵により、ソルガムの収穫量は過去最高の270万トンに達するとみられている。1920年代初頭以来で最低の作付面積だったコメは、同88%減の1万9,000トン。綿花は、昨季の12万6,000トンから42万8,000トンに跳ね上がると予想された。 ■昨年は予測に届かず ABAREのシュナイダー事務局長代理は降雨前の播種作業について、実施せずに時期を待った生産者もいると説明している。 同事務局長代理は、「大部分の地域が干上がっていたが、最近の東部州での降雨で作付プログラムを完了するに十分な水量が供給された」と指摘。だが、今回発表された見通しを実現するには生育期の雨が不可欠になるとの見解を示した。 ABAREは昨年6月、秋と初冬に十分な降水量があったことを考慮し、冬作物収穫高が前年から倍増して3,700万トンに達すると主張。ところが春の水不足で、予測には届かなかった。 コモンウェルス銀(CBA)アグリビジネス部門のサットン執行取締役は、過去2年間の生育時期に雨が降らずに、結局収穫が振るわなかったことに言及。「実際の(収穫量の)数字を得るのはまだ先の話」と慎重な姿勢を崩していない。 6月19日8時0分配信 NNA http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000009-nna-int
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