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 トラックで光照射、生花の鮮度保持 輸送法を開発

2008/06/13

 運送業「エイエスエムトランスポート」(山形県酒田市)が、生花の輸送車の荷台に特殊な照明器具を装着して、鮮度を保ったまま常温で長距離輸送できる技術を開発し、好評だ。太陽光を浴びた状態に近い環境をつくって花のストレスを取り除き、生産者の作業も軽減させた。トラックを初めて利用した山形県内の農協は「出荷した花の品質は抜群だった」と喜んでいる。



 同社が松下電工、花卸大手「鶴見花き」(大阪府)と共同開発した。トラックの荷台内部の天井に、発光ダイオードを利用した「冷陰極管」という照明器具を取り付け、輸送中の花を照らす。花はバケツの水の中に立った状態で置かれる。光の波長を調整することで花の光合成を促し、鮮度を保つという。

 荷台内部の温度は25度と常温に保つ。同社は、花がつぼみのまま市場に届き、消費者の家庭で長い期間、楽しめることを目標にしている。

 これまでは前日に摘んだ生花を一晩水につけ、段ボールに横倒しで箱詰めした後、10度から15度で低温輸送した。生産者の手間や段ボールのコストがかかる上、花は急激な温度変化と暗闇の中での輸送で温度と光のストレスが重なり、劣化が進みがちだった。

 利用者の評判も上々だ。さがえ西村山農協(寒河江市)は5月、同社の光照射トラックを使い、「ビブルナム」というコデマリの一種を関西方面に18万本出荷した。担当者は「試行段階だが、農家は箱詰めの手間が省けるし、当日朝に摘んだ花を出荷できる。輸送コストなどの課題もあるが、付加価値は大きい」と話す。今後アジサイなどの出荷も検討している。

 エイエスエムトランスポートは現在、県農業試験場と連携し、輸送の光照射の技術を、ハウス栽培の生育調整に応用することも計画中だ。営業担当者は「地場産の優れた生産物をよりよい状態で運ぶ技術を確立し、荷量の確保と農家の安定経営につなげたい」と意気込んでいる。

6月13日6時11分配信 河北新報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000003-khk-l06