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多収米の開発本格化 収量1.5倍目標 岩手県 |
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ガソリンの代替燃料バイオエタノール原料用や飼料用に適したコメを作ろうと、岩手県は本年度、普通のコメより収量が多い「多収米」の開発に本格着手した。高騰する輸入配合飼料の代替原料として多収米のニーズは高まっており、県は目標収量を現状の1.5倍の800キロ(10アール当たり)と定めて2品種を試験栽培し、本年度中に農林水産省に品種登録を申請する。 2品種は県農業研究センターが開発し、2001年に試験栽培に着手したバイオエタノール向け「岩南29号」と、栽培2年目の飼料向け「岩手85号」。今年は奥州市と金ケ崎、軽米両町の計約1ヘクタールで栽培する。 岩南29号は多収性のある国の品種「ふくひびき」を父に持ち、10アール当たり収量は750キロと父より約50―100キロ多い。岩手85号も700キロ超で、肥料を多めに使うなどすれば800キロ近い収量も望めるという。 これまで国が開発した多収米は温暖な地域向けの品種が多く、東北太平洋側では7月の低温で収量が減ってしまうのが短所だった。2品種は試験栽培で耐冷性が確認されており、北東北での普及も見込めそうだ。 12日には奥州市内で岩南29号の田植えが行われた。コメの燃料化に取り組む地元農家や市は、連携する東京農大(東京)のプラントにコメを提供する。県は本年度から3年間、バイオエタノール用米の低コスト生産と技術開発に取り組む。 一方、県内では本年度、飼料用米の作付面積が07年度の15ヘクタールから133ヘクタールに拡大する。養豚業者らの需要が高まり、八幡平市や一関市など7市町で栽培され、「現在は主食用を餌米にしており多収米への期待は大きい」(軽米町)という。 県は多収性や耐冷性を短期間で分析し、品種登録を目指す。2品種の一般農家への供給は早ければ2年後になりそうで、県農業振興課は「多収かつ低コストな栽培方法を確立し、農家の安定経営に寄与したい」と話している。 5月13日6時11分配信 河北新報 |