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 リンゴ:目指せ100億円産業 加工産業強化へ、県が戦略的取り組み/青森

2008/05/10

 ◇中国などの安い果汁に対抗
 リンゴの加工原料を安定確保し、搾りかすなどを有効活用するため、県は今年度から「りんご加工産業グレードアップ戦略」に乗り出している。安価な輸入果汁の台頭で国産果汁が苦戦しているためで、加工産業の活性化で7年後の15年度には販売額100億円の達成を目指している。【後藤豪】
 ◇化粧品や食品、繊維などへの応用も模索
 加工産業は、奇形だったり傷があるなどの理由で生果としては販売できない「すそもの」を商品化する産業で、リンゴ産業全体を下支えする重要な役割を担ってきた。しかし、1990年にリンゴ果汁輸入枠(年0・8万トン)が撤廃され、中国産を中心に輸入果汁が急増。89年に全体の70%(21万トン)を占めていた国産が、05年には約12%(11万トン)に大幅ダウンした。
 県は06年度からリンゴ加工関連の企業や生産者らと話し合いを重ね、今年度から五つの新たな対策を取った。
 その一つが加工原料の安定確保。県りんご果樹課によると、すそものリンゴ1箱(20キロ)は200円を切る年もあれば800円を超す時もあり、取引価格の変動が原料の安定確保の妨げとなっている。また、生産者や仲買業者、加工業者の間で行う取引価格や仕入れ数量がオープンにされず、不透明だった。新戦略では、極端な価格変動を防ぐため、県が両者の間に入ってマッチングの仲介をするほか、価格調整もできないか検討する。これにより、現在の約1・5倍に当たる年9万トンの安定供給を目指す。
 また化粧品などに使われるセラミド脂質をリンゴの搾りかすから抽出できないか、大学に実験を委託している。成功すれば、県内の企業に技術提供をする考えだ。現在、リンゴの搾りかすの4割強は堆肥(たいひ)などに使われているが、今後はカレールーやクッキーなどの食品素材や、植物繊維などの機能性素材にも広げていく方針。
 県りんご果樹課は「現行70億~80億円の販売額を15年度には100億円にしたい」と話している。
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 ◆全国のリンゴ果汁消費量◆
   1989年  94年  99年 2005年
国産    21   16   14    11
輸入     9   52   54    79
※07年2月農水省資料より。単位万トン、生果換算。

5月10日12時1分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080510-00000025-mailo-l02