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 【シンガポール】岩手県が米を初輸出、来月から発売

2008/04/21

 岩手県が、シンガポールに初めて県産米を輸出することが分かった。「ひとめぼれ」5トンで、大手卸業者を通じて今月末には日本を出港することになっており、来月をめどに繁華街オーチャードなどにある百貨店の伊勢丹で販売する。

 岩手県庁流通課の担当者はNNAに、「かねて米の輸出先を探してきた。当初は中国を狙ったが実現が難しく、米が一般的に食されている国で所得層の高い国を模索してきた」とした上で、「コーディネーターとして委嘱している卸業者がネットワークを持っている」とシンガポールへの輸出の背景を説明した。
 
 輸出するのは同県南部で収穫した「ひとめぼれ」で、真空パックの袋入り3.8トンと天日干し米の袋入り1.2トンだ。具体的な時期などは未定だが、3月に発足した官民で構成する「いわて農林水産物輸出促進協議会」の会員による実演会も行うことにしている。
 
 「ひとめぼれ」は、宮城県の農業試験場で1991年に誕生した耐冷性を持つ品種。93年の大冷害で打撃を受けた同県産の伝統品種「ササニシキ」の転換品種として作付け面積を伸ばし、翌年には全国2位になった。冷めた後も食味や食感が落ちないといわれている。
 
 ■野菜も提案
 
 シンガポールに対しては、米だけでなく野菜の輸出も視野に入れる。「収穫量が日本国内でトップ10入りする農産物や水産物が多く、関連商品をトータルで提案できる数少ない自治体」(同担当者)という同県の特徴をアピールする。当面は、米の納入先である伊勢丹にアプローチする方針だ。
 
 岩手県は、東南アジアではマレーシアへの米の輸出をスタート。昨年始めたもので、5トンを出荷。現地の日系スーパーで販売し、好評だったことから、今年は3倍の15トンを納入する。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、同県の農林水産物の輸出額は00年度の2億5,000万円から、06年度には22億円弱と6年間で10倍近くに拡大している。主力は水産物で、総額の9割超を占める。  

4月21日8時0分配信 NNA

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000003-nna-int