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東大農場が移転中止 機能集約し存続へ |
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東大農場(西東京市)の千葉市内への移転計画をめぐり、東大は8日、移転計画を中止し、同農場を存続させる方針を明らかにした。同農場の存続を望む市民団体が6月、約4万6000人の署名を東大に提出。東大も同農場が継続的な研究で実績を重ね、住民に親しまれてきた点などを考慮し、今年に入って計画の見直しを本格的に進めていた。 東大農場は東大大学院の付属農場で、昭和10年の開設以来、農学の発展に大きく貢献してきた。東京ドーム約5個分(22.2ヘクタール)の広大な敷地内では、野菜・飼料作物の栽培や肉牛の飼育が行われており、サイロを囲むように植えられたポプラ並木をはじめ、東京とは思えないのどかな田園風景が広がっている。 東大は平成15年3月、同農場を売却し、同大検見川キャンパス(千葉市)に機能を移転させる計画を発表したが、その後、同農場の土壌を移して定着させるのに10年程度かかることが判明。戦前から継続してきた研究が途絶えるなどのマイナス面が多すぎることから、移転中止を決めた。 今後、東大は千葉市花見川区の「緑地植物実験所」、神奈川県二宮町の「二宮果樹園」の機能も東大農場へ移す方針で、これまでの計画から一転し、東大農場を教育・研究の拠点として充実させていくという。 東大本部財務戦略グループは産経新聞の取材に対し、「署名活動が直接計画の見直しにつながったわけではない」としつつも、「これからも地元と密着、共生していく」とコメントした。 署名を提出した市民団体「東大農場のみどりを残す市民の会」の宮崎啓子代表は「こんなに早く(移転計画の見直しが)実現するとは思っていなかったので、本当にうれしい。農場存続の熱い願いが受け入れられた」と喜んでいる。 8月9日7時51分配信 産経新聞 |